小島監督が芸術選奨 文部科学大臣賞を受賞 『DEATH STRANDING』の功績が評価

 文化庁は、第72回芸術選奨 文部科学大臣賞と同新人賞の受賞者を発表した。メディア芸術部門の文部科学大臣賞では、ゲームクリエイター兼コジマプロダクション代表の小島秀夫氏が受賞。

 文化庁は贈賞理由に、2019年11月にリリースされたアクションゲーム『DEATH STRANDING』(デス・ストランディング)のPS5版(DEATH STRANDING DIRECTOR’S CUT – 2021年9月発売)の功績を挙げている。贈呈式は3月15日に行われる予定だ。

 『DEATH STRANDING』は、小島氏がコジマプロダクション創立後に初めて開発したタイトルで、同氏が企画・脚本・監督・ゲームデザインを担当している。主演を『ウォーキング・デッド』のノーマン・リーダス氏が務めたほか、マッツ・ミケルセン氏、レア・セドゥ氏、リンゼイ・ワグナー氏といった豪華俳優陣が出演。

 ゲームエンジンには、「Horizon」シリーズなどを手掛けたGuerrilla Gamesと共同開発の「DECIMA」(デシマ)を採用。デシマによる美麗なグラフィックもさることながら、「メタルギアソリッド」シリーズを手掛けてきた小島氏ならではの、映画的演出も話題を呼んでいた。

 発売から約4か月後、2020年3月に累計販売本数500万本を記録。2021年9月にはミッションやミニゲームなどが追加された、PS5版『DEATH STRANDING DIRECTOR’S CUT』がリリースされる。

 近年では、コロナ禍での自粛よる人間関係の希薄化から、『DEATH STRANDING』での人との繋がりを重視するストーリー、テーマが再び注目されるように。2021年10月では、NHKによるTVゲームを扱う教養番組「ゲームゲノム」にて特集回が放送。視聴者からの反響を受け、翌年1月には、未公開トークや追加要素を含む拡大版が放送されていた。

 同じく1月に、小島氏が自身のTwitterにて新企画の発表を示唆する画像を投稿。詳細は不明ながら、ツイートに対して約1.4万のいいねが付くなど、多くのゲームユーザーがコジマプロダクションの新作を待ち望んでいることが分かる。

 『DEATH STRANDING』は、PC向けのディレクターズカット版が3月30日にリリース予定となっている。本作をまだプレイしていないという方は、この機会にぜひ手に取ってみてほしい。人と人との繋がりが希薄化している今だからこそ、本作のテーマについてより深く共感することができるはずだ。

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島中 一郎(Ichiro Shimanaka)
島中 一郎(Ichiro Shimanaka)https://www.foriio.com/16shimanaka
ライター。ゲーム・アニメ業界を中心にニュース記事の執筆、インタビュー、セミナー取材などマルチに担当。ボードゲームが趣味であり、作品のレビューや体験会のレポートを手掛けるほか、私生活で会を催すことも。無類のホラー好き。

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