モバイル向けリズムゲーム『プロジェクトセカイ カラフルステージ! feat. 初音ミク』(以下、プロセカ)について、トレンド1位を目指す公式Twitterキャンペーンが思わぬ形で達成したことが大きな注目を集めていた。
『プロセカ』は、セガとColorful Paletteが共同開発したモバイル向けリズムゲーム。作品内にはクリプトン・フューチャー・メディアが手掛ける歌声合成ソフトのキャラクター・初音ミクが登場。ボーカロイド楽曲を使用したリズムゲームパートと、オリジナルストーリーが展開するアドベンチャーパートが楽しめる作品だ。
話題となったのは、3月9日の「ミク(39)の日」に合わせて実施された、ハッシュタグキャンペーン。Twitterトレンドの順位に応じて、作品内で使用できる無料ガチャチケットがプレゼントされるというものだ。SNSを活用した施策としてハッシュタグを用いたキャンペーン自体は一般的な内容ではあるが、タグ内の「ミクとの出会い」という言葉が問題となった。
出会いという単語が、出会い系サイトやマッチングアプリなどに関係するツイートであると判断され、(Twitterの仕様上)トレンド入りできない現象が発生してしまったのだ。安全性が問題視される出会い系アプリ・サイトに対するTwitterでの規制ではあったが、『プロセカ』からすれば寝耳に水だろう。
一連の流れを受け、『プロセカ』公式Twitterが「#ミクとの出会い」がトレンドに入りできない旨をアナウンスし、謝罪。このまま企画は失敗に終わってしまうのかと思いきや、とあるユーザーの機転により、キャンペーンは思わぬ形で達成へと向かう。
その機転とは、「出会い」という言葉を「出合い」に変えてしまうというもの。漢字は違えど、意味さえ通じていれば問題は無いというわけだ。ユーザー発案による「#ミクとの出合い」作戦が功を成し、無事にTwitterのトレンド1位を獲得していた。
キャンペーンの報酬は、作品内でガチャが行える無料ガチャチケット10枚。確かに豪華な報酬ではあるが、今回のファンによる自主的なアプローチは、報酬だけが目的だったとはとても考えられない。
キャンペーンの成功は、作品を愛するファンが奔走したからこそ達成できたことだろう。Twitterトレンドで1位を獲得すること以上に、作品とファンとの繋がりが垣間見れるような施策となっていた。