文化庁メディア芸術祭は、第25回となる「文化庁メディア芸術祭」のエンターテインメント部門の受賞作品を発表。CD Projektが2020年12月にリリースしたオープンワールドアクションRPG『サイバーパンク2077』が優秀賞を受賞した。
贈賞理由について、文化庁メディア芸術祭の公式サイトでは、『ファイナルファンタジーIV』や『クロノトリガー』といった作品で知られるゲームクリエイター・時田貴司氏によるコメントが掲載。
「どの時代にも存在する人間の本能、欲求、それによる格差、差別。それらを真正面から捉えた本作は、プレイする我々に、まさに今の命を考えさせる」と、VR、ARを含めた身体拡張が一般的となった現在における、『サイバーパンク2077』が持つテーマの重要性について述べている。
『サイバーパンク2077』は2020年12月のリリース当初はバグやクラッシュが相次ぎ、PS Storeでの販売が一時期休止になるなど、ネガティブな話題で持ちきりとなっていた。現在は複数回にわたるアップデートにより、問題は改善の方向に。本作を再評価する声も多くなってきている。
ちなみに、文化庁メディア芸術祭のエンターテイメント部門において、過去には『人喰いの大鷲トリコ』が第21回大賞を、『SEKIRO: SHADOWS DIE TWICE』と『Pokemon GO』がそれぞれ23回優秀賞、20回優秀賞を受賞している。