ホテルやレストランを世界中に展開するPlan・Do・Seeは3月29日、京都・鍵屋町のホテル「丸福樓」(まるふくろう)を4月1日にグランドオープンすることを発表した。あわせて、外観・内観・客室・料理・施設などを公開。
「丸福樓」は、任天堂旧本社社屋を世界的建築家・安藤忠雄氏による設計監修の新建築とともにホテルとして改装したもの。1月20日から予約受付を開始し、1泊あたりの料金は10万円~となる(関連記事)。
運営を行うPlan・Do・SeeはTHE AOYAMA GRAND HOTELなども手掛ける。ホテル名の由来は、1947年に任天堂の前身である山内任天堂が、花札・かるた・トランプの製造や販売をする会社として設立した「丸福株式会社」から。
ホテル全体は1930年竣工の任天堂旧本社社屋(「既存棟」)と、その一部を解体修復し、さらに新しく建物を増築した「新築棟」で構成。現代に合わせた改装が施されつつも旧本社社屋の建設当時の風格を保ち、外観のみならず、内装もできる限り当時の面影を感じられるように復元しているという。
客室は、ルーフトップテラス併設の「丸福樓スイート」(既存&新築棟)、露天風呂と和室併設の「ジャパニーズスイート」(既存棟)など、7つのスイートを含む全18室。既存棟(旧本社社屋)は当時の建築様式や内装を活かし、新築棟はシンプルでスタイリッシュな居住性の高い空間となっている。なお、全室内装や調度品が異なる仕様。
また、ホテル内ではレストランでの夕食・朝食に加え、ラウンジでの軽食、客室ミニバーが利用可能。
さらに、任天堂創業者・山内家がプロデュースしたライブラリー「dNa」も宿泊者や各種イベントへの招待客に開放。任天堂の歴史とその原点に触れられる施設となっている。なお、山内家はYamauchi-No.10 Family Office、山内財団、株式会社山内の総称。
ライブラリー内には、アートギャラリーやケント紙で制作した初代ファミリーコンピュータの模型なども展示。山内家の解釈のもと、任天堂の歴史・創業の理念といったDNAが表現されている。
達磨の片目を塗らずに飾っていたことから着想を得て制作。(制作:壱両)