Cygames、2022年度から2023年度にかけてAIM医学研究所へ継続的な寄付を実施 猫の腎臓病治療にも役立つ研究

▲画像左:サイゲームス専務取締役 木村唯人氏
 画像右:IAM所長 宮崎徹氏

 Cygamesは4月4日、血中タンパク質「AIM」に関する研究を行うAIM医学研究所へ寄付を実施することを発表した。寄付額の詳細は不明だが、2022年度から2023年度にかけて継続的に寄付を行う予定としている。

 「AIM」とはApoptosis Inhibitor of Macrophageの略で、動物の血中に存在するタンパク質のことを指す。細胞の死骸など、体の中に発生する様々なごみを掃除することによって、脳梗塞などの治療に大きな効果があるほか、多くの家猫が高齢で発症する腎臓病の治療にも役立つ。

 きちんと機能するAIMを投与すると腎臓病の進行を止め、また若い時期から猫に投与すれば、腎臓病発症の発症を抑え、猫は平均寿命の2倍、最長で30歳まで生きるようになるとも言われている。

 宮崎徹氏の研究グループでは、AIMネコ薬の開発研究を進めていたものの、研究は資金難により一時断念もやむをえない状況にあったという。そこで、Cygamesはこの研究の意義に賛同し、ネコ薬の実用化までの研究のために、継続的な寄付による支援を行うことを決定。

 Cygamesはかねてより、同社が提供するスマホRPG『グランブルーファンタジー』で、保護猫を支援するキャンペーンを実施してきた。

 同作のユーザーはゲーム内のバレンタイン・ホワイトデーキャンペーンで好きなキャラクター宛にプレゼントを贈ることができ、その中の「猫」および「イーウィヤ(猫)」へプレゼントする際に「キャットフード」が選択できる。そして贈られたキャットフードの分だけ、動物愛護団体に寄付される仕組みだ。そうした取り組みを振り返ると、AIMネコ薬の開発研究に賛同する理由にもうなずける。

▲ファンが自発的に贈る文化も多い「バレンタインデーにおけるキャラクター宛のプレゼント」をキャンペーン化した施策。

 

 以下、寄付に際してのコメントを掲載。

AIM所長 宮崎徹氏コメント

今回、サイゲームス社様がAIM研究の意義に賛同してくださり、多額のご寄付をお申し出くださいました。IAMを代表し、心から感謝申し上げます。このように医療や製薬とは全く異なる分野の企業様が私たちの研究を応援してくださることは、研究を進める上で大きな励みとなります。今回の寄付金は、これまで寄せていただいた一般の方々からのたくさんのご寄付とともに、AIM研究を大きく加速化するために大切に使わせていただきます。一日も早くAIM創薬を完成できますよう研究員一同尽力いたします。

サイゲームス専務取締役 木村唯人氏コメント

日本には今1000万頭近くの猫が飼われていると言われていますが、多くの飼い主の方々にとって猫は日々に豊かさをもたらし、喜びを与えてくれるかけがえのないパートナーです。そのパートナーの難病治療に弊社からの寄付が役立ち、たくさんの命を救うことに繋がれば嬉しく思います。

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森口 拓海(Takumi Moriguchi)
森口 拓海(Takumi Moriguchi)
雑誌やWEBメディアを中心に記事を執筆。ゲームは雑食で多様なジャンルを好み、業務の延長でアプリ分析も得意。恩のあるゲーム業界に貢献すべく日々情報を発信。

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