Epic Games は4月6日、ゲームエンジン「Unreal Engine 5」の正式版リリースを発表した。ダウンロードおよび利用は無償となり、商用利用には一定の規模でロイヤリティが発生する(製品の総収入100万ドル以降の金額に対する5%)。
この発表は同日に行われたEpic Games主催のオンラインイベント「State of Unreal」の基調講演で正式に明かされた。
なおオンラインイベント「State of Unreal」の最後には、スクウェア・エニックス傘下のデベロッパーであるCrystal Dynamicsが同エンジンを採用した「トゥームレイダー」シリーズ最新作の制作を発表した。
Unreal Engine 5の主な新機能としては、動的なライティングを可能にする「Lumen」、無限のポリゴンを扱う「Nanite」などが追加。よりリッチでリアリティのある表現が可能となる。
また、Unreal Engine 5を活用したオープンワールドの作成を意図した機能として新しいオープンワールドツールセットを搭載。作業を高速かつ簡単に、そしてどのような規模のチームにとっても共同で行いやすくすることを目指したものとなる。
そのほか、エディター内で直接作業できるキャラクターおよびアニメーション用のビルトインツール、メッシュ モデリング、UV 編集、ベイクのツールセットなどが大幅に拡張および強化。これらは各作業で他の制作ソフトと行き来する必要を減らすことで効率化をはかったもの。
各機能の詳細については、以下のリリースノートから確認できる。
なお現在、ふたつのサンプルプロジェクトを提供中。2021年12に公開された技術デモ「The Matrix Awakens: An Unreal Engine 5 Experience JP」における都市シーンの構成が確認できる「City サンプル」と、オンラインマルチプレイ対応のシューティングゲーム「Lyra Starter Game」がダウンロード可能となっている。