セガは4月5日、Colorful Paletteとの協業で配信・運営するiOS/Android向けゲーム『プロジェクトセカイ カラフルステージ! feat. 初音ミク』(プロセカ)について、マナーガイドラインを公式サイトに掲載した。
マナーガイドラインには、「幅広いプレイヤーの方々にとって居心地良く楽しめる環境を維持し続けるため」として日頃のマナーに関するガイドラインが記されている。
『プロセカ』は、「初音ミク Project DIVA」シリーズを手掛けたセガと、サイバーエージェントグループのColorful Palette との協業による、iOS/Android 向けリズム&アドベンチャーゲーム。クリプトン・フューチャー・メディアが開発した歌声合成ソフトウェアで、バーチャル・シンガーとしても活躍するVOCALOID「初音ミク」たちが登場するのが特徴。2020年9月に日本国内でのサービスを開始して以降、ユーザー数が500万人を突破している(2021年7月時点)。
ガイドラインの内容は「他人を否定する言葉を使うのは避けましょう」や「誰かの好きを否定せず、お互いの好きを受け止められるようにしましょう」といったものを始めとした、いわゆる一般常識的なネットリテラシーの説明が中心。
『プロセカ』はゲーム内にチャット機能が存在し、プレイヤー間でコミュニケーションを取れる仕様であることから、ガイドラインでは例を使用して細かく解説を行っている。
このようなガイドライン制定の背景には、『プロセカ』におけるプレイヤー人口が急激に増加していることが関係していると考えられる。
同時期に公開されたプロジェクトメッセージ(外部リンク)によると、2021年9月30日に1周年を迎えて以降、アクセス数が今年1月~2月には1周年の1.5倍、3月には2倍以上へと急激に増加したという。それに伴って、ゲーム内ではサーバ負荷による通信障害が頻発。今後の対応を示すと共に公式に謝罪を行った。
『プロセカ』の公式Twitterアカウント上ではかねてより、ゲーム内での不適切な行動について注意を呼び掛けてきた。ただ、アニバーサリー施策によってプレイヤー人口が増加している現在、より明確にマナーを提示する必要があると判断したのだろう。
似たような事例として、『ファイナルファンタジーXIV』(FF14)でもユーザー間でのコミュニケーションについて具体例を明記した禁止事項が公開されたことがあった。このとき、『FF14』は『プロセカ』と同じように、プレイヤー数の著しい増加が見られていた。