Netflixは4月18日、人気カードゲーム「こねこばくはつ」(Exploding Kittens)を題材にしたモバイルゲームとアニメシリーズの制作を発表した。モバイルゲーム『こねこばくはつ: ザ・ゲーム』(原題:Exploding Kittens – The Game)は5月にリリース予定となり、アニメシリーズは2023年に公開予定。
「こねこばくはつ」は、爆発する子猫のカードを引いたら負けのロシアンルーレット的カードゲーム。2015年にアナログ版が発売され、当時Xboxのゲームデザイナーだったエラン・リー氏と、コミックウェブサイト「The Oatmeal」の創設者マシュー・インマン氏、クリエイティブディレクターのシェーン・スモール氏の3名が手掛けた。その後2016年よりiOS、Androidでスマートフォン向けタイトルとしてもリリースされている。
制作にあたって、Kickstarter上で30日間のうちに21万9,000人の支援者から870万ドルを集め(目標額は1万ドルだった)、史上最も支援金を集めたプロジェクトとして当時話題に。結果、これまでの販売総数は1,800万本にのぼる大ヒット作となっている。
今回Netflixがリリースする『こねこばくはつ: ザ・ゲーム』では、従来のスマホ版に加えて2種類のNetflix限定カードを実装。さらに、アニメシリーズをテーマにしたカードやルールも今後追加予定だという。なお、ほかのNetflixゲームの例に漏れずNetflix会員であれば無料でプレイ可能。
Netflixは今年、複数のゲームスタジオを買収するなどゲーム市場に本格参戦の構えを見せており、ポートフォリオの拡充をはかる形。今回のようなゲームベースのメディアミックス作品もこれから増えていくものと考えられる。
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一方のアニメシリーズは「大人向けコメディ」としてゲームをベースにしつつ、「神と悪魔がそれぞれ太った家ネコの姿で地球に送り込まれ、天国と地獄の永遠の対立が壮大なスケールに発展していく様子を描く」ものになるという。また、アニメの制作に関しても作品の生みの親であるエラン・リー氏とマシュー・インマン氏が参加。
発表にあわせて、キャストが公開されている。
Netflixの人気ドラマ「LUCIFER/ルシファー」の主演でも知られるトム・エリス氏をはじめ、「ザ・ボーイズ」のエイブラハム・リム氏、「シャザム! フューリー・オブ・ザ・ゴッズ」のルーシー・リュー氏、「トイ・ストーリー4」のアリー・マキ氏、「シェアハウス・ウィズ・ヴァンパイア」のマーク・プロクシュ氏、そして「Woke (原題)」のサシェア・ザマタ氏といった俳優が声で出演予定。