ミラティブ、ゲームとライブ配信を融合させた「ライブゲーミング」事業における開発者向け開発環境を提供

 ミラティブは、同社の「Mirrativ」において、開発パートナーに向けたライブゲーム開発環境とゲーム開発用のAPIを含む「Mirrativ Connect for Developers」を提供する事を発表した。あわせて、説明動画も公開。

 「Mirrativ」はスマホゲーム配信者数で日本一のゲーム配信サービス。2022年1月13日から先行開発パートナーを募集して以降、約2週間で50社以上のゲーム開発会社から問い合わせがあったという。

 更に多くの企業が迅速に開発を行うために提供する「Mirrativ Connect for Developers」では、開発パートナーがMirrativアプリ上で起動するゲームの開発を直接行うことができるようになる。

 ミラティブは2022年、ライブゲーミングが急速拡大の進むメタバース領域でのキラーコンテンツになると着目し、積極投資を行う方針。そのため年内には50タイトル以上のライブゲームのリリースを目指しており、引き続き開発パートナーとの連携を強化する構えだ。

 「ライブゲーミング」とは、配信中のゲームに視聴者が介入できる、ゲームとライブ配信が融合した次世代のゲーム体験を指す。

 視聴者は従来のライブ配信のようにコメントやギフトアイテムを贈るだけでなく、実際に配信者といっしょにゲームをプレイする「参加型ライブゲーム」や、ギフトアイテムを通じてゲームに対して影響を与える「介入型ライブゲーム」など、今までのゲームやライブ配信とは全く違った体験を楽しむことが可能。

 すでに「Mirrativ」内ではライブゲーミング関連の売上が月間1億円を突破。昨年12月にリリースされた参加型ライブゲーム『エモモバトルドロップ』では、開発人数が7名、開発期間4ヶ月、開発費が約3,000万円〜4,000万円と小規模ながら、リリースから9日間のうちに5,000万円の売上を記録している。

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 なお、ライブゲームはUnityで開発したゲームをWebGLでビルドし展開する。そのためUnityの開発者であればすぐに開発を始めることが可能となっている。また、「Mirrativ Connect for Developers」では、ライブゲーム開発用にAPIを準備し、よりゲーム開発を容易にする環境を構築予定。APIの種類は、引き続き開発パートナーの要望に沿って増やしていく想定とのことだ。

 これまでの開発事例としては、ユーザー介入型のランゲーム『エモモランあーるぴーじー』やユーザー参加型ゲーム『ユメゴッコ -Yumekui Onigokko-』が挙げられる。

『エモモランあーるぴーじー』
▲ゲーム配信中に視聴者がアイテムを贈ることができ、アイテムが配信者の勝敗に直接影響する
『ユメゴッコ -Yumekui Onigokko-』
▲同じ配信内にいるプレイヤーが「鬼」と「逃げるユーザー」に分かれてプレイできる。

 現在、ミラティブでは開発パートナーの企画に応じてゲーム開発費用をサポートするキャンペーンを実施中。1本あたり1,500万円以上の開発費をミラティブが負担した実例もあるという。なおライブゲーム開発のビジネスモデルは基本的に、アイテム課金・ギフト課金に応じたレベニューシェア型契約となる。

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森口 拓海(Takumi Moriguchi)
森口 拓海(Takumi Moriguchi)
雑誌やWEBメディアを中心に記事を執筆。ゲームは雑食で多様なジャンルを好み、業務の延長でアプリ分析も得意。恩のあるゲーム業界に貢献すべく日々情報を発信。

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