コーエーテクモグループは4月21日、国内グループ各社の正社員を対象に、年収における基本給の割合を大きく高めるとともに、新卒初任給の大幅引き上げ、並びに特別賞与の支給を決定したことを発表した。
正社員の基本給は月ごとに平均73,000円上昇し、初任給は56,000円の引き上げにより290,000円となる。特別賞与の支給は「中期経営計画の早期達成の労に報いるため」とし、通常の業績賞与とは別に支給される。
発表によると、2021年度の業績はコロナ禍等の環境要因にもかかわらず好調に推移し、2022年3月期から始まった3ヶ年の中期経営計画における最終年度の利益目標を上回ることが確実になったという。そこで最大の功労者である社員の活躍に報い、更なる飛躍に向けた就業環境を整えるため、今回の施策を実施するとのこと。
なお、中期経営計画では「グローバルIPの創造と展開」「グローバルビジネスの飛躍」を経営方針とし、2024年3月期に売上高900億円、営業利益300億円、経常利益400億円を計画していた。
また同社は「社員の福祉の向上」を経営基本方針として掲げ、2022年度には上記施策に併せて7期連続となるベースアップを予定。
ゲーム業界では2022年度、複数の企業が基本給・初任給の引き上げを始めとした新制度の導入を報告している。これまで、バンダイナムコグループのバンダイおよびバンダイナムコエンターテインメントが新報酬制度を導入(関連記事)。カプコンも人材投資戦略を強化し、基本給・初任給の引き上げを行う(関連記事)。
実施概要
■実施時期 :2022年6月(4月遡及)~
■社員平均基本給アップ率/額 :23%アップ(+73,000円/月)※1
■特別賞与 :中期経営計画の早期達成の労に報いるため、通常の業績賞与とは別に支給いたします。
■大卒初任給 :290,000円(+56,000円/月)※2
※1 職種によって異なる
※2 時間外労働手当は別途支給/一部グループ企業では初任給が異なる