CRI・ミドルウェアは5月24日、新製品「CRI TeleXus(テレクサス)」のアーリーアクセス版の提供を開始した。
「CRI TeleXus」はコミュニケーションを活性化させ、コミュニティ拡大による収益の向上に寄与することを目的としたミドルウェア。アーリーアクセス版では、コミュニケーション機能のうち、ボイスチャット機能の先行試用が可能。
ボイスチャット機能では、高度な音声圧縮技術、パケット制御技術、音声処理技術によって、通信量を大幅に削減。音声データが10Kbps(有声率80%)、パケットヘッダを含む総データ通信量で13Kbpsを実現しているという。
また、多人数(百人規模)での同時会話に対応しており、立体音響による話者のポジショニングが可能に。メタバースやオープンワールドゲームで活用することにより、まるで現実のような聞こえ方を実現でき、臨場感あふれる空間の形成が期待できる。さらに今後、数千人規模の同時多人数チャット対応も予定しているようだ。
そのほか正式版で実装される機能のひとつ、コミュニケーションアシスト機能は、AIスピーカーのように会話をサポートするもの。例えば、「AI通訳機能」によって海外の人と簡単に会話することや、「AIアドバイザ」が攻略法を伝えることで継続率の向上が見込める。
加えて、正式版では高性能ビデオチャット、ストリーミングビデオ配信機能、ラウンジアプリなど多くの機能が提供される予定となっている。その多彩さから、「CRI TeleXus」はゲームやメタバース領域のみならず、将来的には自動運転時代の車間コミュニケーションやライブイベントなど様々な分野へ展開していく方針。