TVTが5月24日に発表した新規ゲームプロジェクト『Project Shaz』のキャラクターデザインについて、代表の保井俊之氏が同25日に現在の状況と今後の対応について説明した文章を公開した。同プロジェクトにおいては、発表の際に公開されたキャラクターデザインが、TVTが権利を保持していないイラストと構図が一致しているとの指摘が挙がっていた。
『Project Shaz』は、「GOD EATER」シリーズで知られる保井俊之氏が設立した株式会社TVTによって開発されているマルチプレイアクションゲーム。保井氏がプロデューサーを務め、過去に『フリーダムウォーズ』に携わった福島智和氏がシナリオを担当。
ディレクターは『.hack//G.U.』や『ジョジョの奇妙な冒険 オールスターバトル』の開発に携わった中舎健永氏が手掛け、アートディレクターには『LORD of VERMILION』や『Fate/Grand Order』などでイラストを担当した輪くすさが氏が参加している。
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指摘を受けて、TVTでは担当のイラストレーターに実際にどういった作業が行われたのかを確認。結果、公開されたものは企画者とデザインの方向性を探るため参考にした画像から切り貼りしてリタッチするフォトバッシュという手法を使って内部資料として制作されたイメージラフであることが判明。
そして、内部資料用のデザインとして作成されたキャラクター一覧(上記画像)を制作手段について担当イラストレーターに確認を取らないまま公開してしまったことにより、今回の問題に繋がってしまったという経緯のようだ。
保井氏は「内部向け資料だったとしても権利がクリアになっていない画像を使った上記制作方法は、不適切だったと認識しております。」と述べ、制作および情報の確認フローに甘い点があったとして謝罪。
TVTは今後について、当該のキャラクターデザインは使用せず、内部用、外部用問わず新規でのデザイン作成を行うことを約束。また、今回一番の問題である確認フローについては担当間でのコミュニケーションを徹底し同様の問題が発生しないよう努めるという。