国会議員となった赤松健氏、「ゲームのプレイアブル保存」に着手 ゲームの歴史を守る活動に熱意を示す

 2022年7月10日に執行された第26回参議院議員通常選挙により、国会議員として初当選を果たした赤松健氏が同13日、自身のSNSを通じて、「プレイ可能な状態での、過去のゲームの合法的保存」に着手したことを明らかにした。レトロゲームのアーカイブ化と利活用について本格的な取り組みの姿勢を示した。

 赤松健氏は少年誌上で「ラブひな」「魔法先生ネギま!」といったラブコメ作品を多く手掛けた人気漫画家。同時に表現の自由や作家の権利などを主張する、クリエイターを守るための活動も長年行ってきた人物でもある。

 そんな赤松氏が政治家として「強い熱意を持っている分野」のひとつに掲げるのが前述の「プレイ可能な状態での、過去のゲームの合法的保存」だ。7月7日のYoutube上でのライブ配信でも、この件に関する展望を語っている。

 書籍やCDなどの出版物は国立国会図書館で収集、および保存する仕組みがすでに完成しており、インターネットを通じてデジタル化された資料としていつでも閲覧できる。「ゲームのプレイアブル保存」とはこうした仕組みをゲームに活用し、遠隔でプレイできるようなものを構想しているようだ。

 赤松氏のゲームのアーカイブ化構想は、レトロゲームに限らず、ソーシャルゲームやオンラインゲームなど、サービス終了で遊べなくなる運営型のゲームにも及ぶ。

 同氏は過去に絶版となった漫画、ライトノベル、TRPGルールブックなどを電子書籍として配信するウェブサイト「マンガ図書館Z」を立ち上げた経緯があり、コンテンツのアーカイブ化に関する知見を持つ。

 ただ、実現には法改正の必要や、ゲームの基となるデータやプログラムが各メーカーに残っているかなど、さまざまなハードルがある。特に後者は失われていく一方のものであり、赤松氏は「早くやらなければいけない」と配信の中で熱弁していた。当選後、早速アクションを起こした赤松氏の今後の活動に注目したい。

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森口 拓海(Takumi Moriguchi)
森口 拓海(Takumi Moriguchi)
雑誌やWEBメディアを中心に記事を執筆。ゲームは雑食で多様なジャンルを好み、業務の延長でアプリ分析も得意。恩のあるゲーム業界に貢献すべく日々情報を発信。

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