Riot Gamesの日本法人であるライアットゲームズは7月19日、クラウドプラットフォームの「アマゾン ウェブ サービス」(AWS)と提携し、eスポーツコンテンツの制作や配信方法を変更することを明らかにした。その一環として、AWSをクラウド人工知能(AI)、クラウドマシンラーニング(ML)、クラウドディープラーニング(DL)、クラウドサービスの公式プロバイダーとして選択。
同社は企業として世界で初めてAWSのデータ分析システムをeスポーツ配信に統合し、『リーグ・オブ・レジェンド』(LoL)、『VALORANT』、『リーグ・オブ・レジェンド:ワイルドリフト』の各競技シーズンを通して、グローバルなeスポーツイベント配信の強化を行う。
AWSと提携したことで、eスポーツ統計データを視聴者に伝える「Stats powered by AWS」や、競技のゲームプレイを評価する「AWSグローバルパワーランキング」、視聴者が優勝チームを予想するブラケットチャレンジをサポートする「Pick’em powered by AWS」などを導入予定。
ライアットゲームズとAmazonは、これまでにもTwitchのeスポーツ配信や、Prime Gameingなどで協力を行ってきた。現在、AWSとは「世界中のあらゆるファンに対し、eスポーツを届ける」というビジョンを共有しており、「Project Stryker」と称する複数のリモート配信センター開設計画を始動させている。
なお、「Project Stryker」第1弾の施設はアイルランド・ダブリンに設立予定で、eスポーツおよび分析/統計データ以外にも、音楽制作やアニメーション、ゲーム開発など、様々な分野でエンターテイメント体験を再創造するという、ライアットの現在および未来のビジョンを支える拠点になるという。
ライアットゲームズ eスポーツ部門プレジデント John Needham コメント
「ライアットゲームズはeスポーツを通して世界の数十億人のファンに喜びを届けるという長期的なビジョンを擁しているので、Amazonと提携してAWSの技術を活用し、ライアットのeスポーツ体験をレベルアップすることにとても興奮しています。AWSの幅広いソリューションと専門知識により、ライアットゲームズのeスポーツ配信を強化し、世界中のeスポーツファンのエンゲージを高めます。ファンがイベントやコンテンツを視聴する方法の再創造から他のプレイヤーとの交流まで、AWSによって、ライアットがスポーツの未来を形作る無限の可能性が開けます。」
アマゾン ウェブ サービス セールス、マーケティング、グローバルサービス部門 シニアバイスプレジデント Matt Garman氏コメント
「私たちのライアットゲームズとの協力関係はeスポーツ全体の地位を高めるものです。これはライアットとAWS、そして何よりもファンの方々にとって、win-winの関係となります。今後は、大会の視聴者およびチームが、他のスポーツ中継で利用されるスタッツと同様に、優勝チーム決定への各レーンや武器、スキルの影響をリアルタイムで見ることができるようになります。ライアットとともに、より没入感の高い体験を創造し、魅力あふれるeスポーツコンテンツを世界の数十億人のファンにお届けすることを楽しみにしています。」