
「GiGO」および「SEGA」ブランドでのアミューズメント施設等を約 220 店舗運営しているGENDA GiGO Entertainmentは7月25日、民事再生手続中である株式会社スガイディノスに対し、佐々木興業と共同で支援を行うことについて合意。同日付でGENDA GiGO Entertainmentとスガイディノスとの間で事業譲渡契約を締結したことを発表した。
スガイディノスは、1954年設立の須貝興行株式会社(後にSDエンターテイメント株式会社に名称変更)が北海道内で運営していたエンターテイメント事業の譲渡を受けて2018年に設立された、ゲームセンター・ボウリング場・映画館の運営会社。
現在は北海道内にてゲームセンター・ボウリング場・映画館を合計26店舗運営しており、ゲームセンター事業は北海道5位、映画館事業は同4位、ボウリング事業は同2位の企業となっている。近年、コロナ禍の影響を受けて大きく売上が低迷したことを受け、今年5月30日に民事再生法の適用を申請し、スポンサー企業への事業譲渡を検討している状況だった。
そこで、GENDA GiGO Entertainmentは、スガイディノスの事業を譲り受けることで、両社の持つノウハウを相互に共有し、北海道でのエンターテイメント事業を拡大するとともに地域経済の活性化に貢献することができると考え、スポンサーとしての支援策を検討。その中で、佐々木興業とスガイシネマを共同運営することにより、各事業を更に飛躍的に伸ばすことが可能であると確信し、本事業譲渡契約締結に至ったという。
共同運営を行うことで合意した佐々木興業は、グランドシネマサンシャイン池袋をはじめシネマサンシャインブランドで全国14シネコン(複合映画館)を運営する会社。
今後、事業譲受のスキームとしてはまず、GENDA GiGO Entertainmentが100%出資する「株式会社スガイシネマ」(仮称)を設立。次に今年9月30日付で、スガイディノスよりゲームセンター事業およびボウリング事業をGENDA GiGO Entertainmentが譲り受け、映画館事業をスガイシネマが譲受。同日に、佐々木興業がGENDA GiGO Entertainmentからスガイシネマの株式の85.1%を取得するという流れとなる予定。
