
KADOKAWAはクトゥルフ神話TRPGのルールブックアプリ「クトゥルフ神話TRPG ルールブックPLUS(仮)」を2022年年内にリリース予定であることを発表した。
クトゥルフ神話TRPG(テーブルトークRPG)とは、対話型のRPGとも表現されるアナログゲームの一種だ。
「FF」や「ドラクエ」に代表されるようなコンピューターゲームのRPGと根本的に異なるのは、基本的にプレイヤー同士の会話や口頭での説明でゲームが進行する点。
TPRGではゲームの進行役となるゲームマスターがルールブックに記載されたルールに従い、シナリオを進行。プレイヤーは自身が用意したキャラクターとして行動し、シナリオのクリアを目指す。
クトゥルフ神話TRPGはH.P.ラヴクラフトらによって創造されたクトゥルフ神話の世界を舞台としたホラーテイストの作品で、数あるTRPGの中でも特に長い歴史と高い人気を誇る。
近年では『這いよれ! ニャル子さん』のようなクトゥルフ神話をモチーフとした作品の影響や、プレイの様子を動画投稿サイトにアップロードするリプレイ動画の人気もあり、大きな注目を集めている。
KADOKAWAはクトゥルフ神話TRPGのルールブックをはじめ、ソースブック※など関連書籍を多数販売してきた。
※クトゥルフ神話TRPGのデータ追加集。シナリオの時代背景に合わせて変わるアイテムや職業などの情報が記載されている。サプリメントとも呼ばれる。
リリースによれば、年内にリリースを予定しているルールブックアプリはルールブックや各種ソースブックをまとめ、検索機能やメモ機能など便利な機能を搭載するとのこと。


また、国内では2004年に発売された刊行された「クトゥルフ神話TRPG」と、ルールを全面改稿し、2019年に刊行された「新クトゥルフ神話TRPG ルールブック」の2種類が存在しているが、アプリには両方のルールブックが収録されるとのことだ。
アプリは基本無料で提供されるため、プレイに必要なルールブックやソースブックを個別で購入する、もしくはサブスクリプションで読み放題という形がとられるものと思われる。
検索機能やメモ機能、クトゥルフ神話TRPGを中心とした各種関連書籍がひとつにまとめられるという「クトゥルフ神話TRPG ルールブックPLUS(仮)」。一般的な電子書籍よりも利便性の高い本アプリが登場すれば、クトゥルフ神話TRPGの入り口として大きな役割を担うだろう。