テラーノベルは8月3日、同社が提供する⼩説投稿サイト「テラーノベル」について、コミュニティガイドラインの更新、および著作権侵害の防止策について対応状況を発表した。
2022年6月1日付でテラーノベル(旧社名:ピックアップ)は親会社である合同会社DMM.comから独立。あわせて、6月15日にはサービス名を「テラー」から「テラーノベル」へと変更していた。
「テラーノベル」は、2017年からサービスを行う小説投稿プラットフォーム。ホラー・恋愛ジャンルなどの短編を中心に、100万本以上が公開されている。
しかし今年7月にSNSを中心に「画像が無断転載されている」との指摘が大きく拡散されるなど、かねてより続く一部ユーザーの著作権侵害が問題視されていた。
同月18日には公式が「ガイドラインに違反している作品への対応が遅い、権利侵害の通報に関するフローが煩雑である点等、弊社の運営体制に起因してクリエイターのみなさまにご不安な思いをおかけしてしまっておりました。」として謝罪。
また、もともとZ世代向けを謳っていた同サービスは、2021年10月に公開したアンケート調査結果の通り、10代のユーザーがほとんどを占めている。そのため18歳に満たないユーザーが多いにも関わらず、過激な内容のコンテンツが多数投稿されている点も指摘されていた。
そこでテラーノベルは8月3日に「お詫びと今後の対応について」と題した声明を公開。以下の重点項目4点を設けたという。
【重点項目】
(1)権利侵害情報の削除請求フローを改善
(2)権利侵害情報の削除請求を専⾨で対応する部⾨を組成
(3)24 時間 365 ⽇のサイトパトロールの実施
(4)ガイドラインの掲⽰、注意喚起の実施、作品素材点数の拡充
これまで権利侵害情報の削除請求については紙の書類で受け付けていたところ、メールでの通報、およびアプリやウェブサイトから直接の通報が可能となった。また、8月上旬からは24時間体制のサイトパトロール体制を始動し、コンテンツのゾーニングを開始。
そして、声明の発表と同時に、著作権等の侵害、不適切な表現、禁止行為について明確化したコミュニティガイドラインを制定した。
今後、作品の表紙・アイコン⽤素材点数の拡充なども順次行っていくとしている。