マーダーミステリーアプリ「ウズ」と金沢青年会議所がコラボ 実在する地名や店舗が登場する「金沢夜桜奇譚」配信開始

 金沢青年会議所/ JCI金沢は8月5日、Sallyが運営するマーダーミステリーアプリ「ウズ」とのコラボレーション企画を実施し、金沢市を舞台としたマーダーミステリーゲーム「金沢夜桜奇譚」の配信を開始した。

 マーダーミステリーとは、複数のプレイヤーが登場人物になりきって謎の解明にあたる会話型推理ゲーム。犯人役は逃げ切ることが、犯人役以外は犯人を拘束することが目的となる。

 「金沢夜桜奇譚」がプレイできる「ウズ」は、スマホ単体で手軽にマーダーミステリーを楽しめる、通話機能つきのモバイルアプリ。ゲームの進行を行うGM(ゲームマスター)の役割をアプリが行うため、プレイヤーが揃えばすぐに遊べる利点がある。

 「金沢夜桜奇譚」のストーリーには、金沢市に実在する地名や施設名、店舗が登場。日本三名園にもあげられる「兼六園」や、金沢の伝統文化「加賀宝生」(能楽)なども取り上げられている。

 プレイヤーは金沢市を舞台に謎解きをする登場人物になりきることで、臨場感と没入感が味わいながら、金沢市の街並みや文化を知ることができるという。

▲プレイヤーがなりきる登場人物は4人

 以下、金沢青年会議所による制作の背景などを掲載。

金沢市の文化・歴史・街並みを知り、学ぶ機会の提供
近年、商品やサービスを重視する「モノ消費」から体験や経験を重視する「コト消費」へと、人々の価値観が変化してきている中、金沢には藩政期から続く多種多様な文化が日常の生活や街並みに今なお息づいており、来訪者のニーズを文化によって満たすことのできる都市です。

しかし実際には、金沢の文化に関する深堀された情報を知る機会が少なく、そもそも「文化」というカテゴリーに敷居の高さを感じている人も多いため、ほとんどの観光客の金沢来訪の目的が「食」「景勝地」に留まってしまい、それ以外の金沢の文化コンテンツ、特に体験コンテンツに注目を集められていない現状があります。

そこで、JCI金沢では、ゲームアプリを活用し、楽しみながら金沢市の文化を知る機会を提供します。あわせて、金沢市民にも、金沢市の魅力を再認識していただき、旅⾏者と市民が金沢という都市の価値を共有することで、文化に彩られた都市として発展していければと考えています。

ゲームに登場するリアルな金沢市の地名や文化体験
金沢市を舞台としたマーダーミステリー「金沢夜桜奇譚」は、ストーリーの謎を解明する過程で、登場人物になりきり金沢市の文化や歴史を追体験します。疑似的に金沢市の文化に触れることにより、金沢市への興味・関心が高めると考えています。ゲームに登場する地名や施設、登場人物が体験している文化は実際に金沢市に存在しているものであり、リアルな金沢市を感じ取ることができます。ゲームを終了するころには、ゲームに登場した場所・施設を実際に訪れてみたい、味わってみたい、触れてみたいという気持ちが高まることを期待しています。

なぜ「マーダーミステリーゲーム」なのか
「金沢夜桜奇譚」はアプリ上でプレイするゲームですが、マーダーミステリー自体は各都市にある専門店でリアルなゲームとして遊ばれたり、「マーダーミステリーフェスティバル」として作家の即売会が開催されたりするなど、人狼ゲーム、脱出ゲームなどと並ぶ人気コンテンツへの成長が期待されています。今後、本企画をきっかけとして、全国各地から人々が集まり、現実の金沢市を舞台とするリアルマーダーミステリーゲームが開催されるなど、金沢市において新たに「ゲーム文化」が根付き、金沢市の魅力の1つとなることを願っています。

シナリオライター 坊氏コメント

拙作「加賀っ奏」から石川県つながりで、ウズさんからシナリオ原作のお話をいただき、喜んで引き受けました。金沢が舞台ということで、夜桜舞い散る兼六園を舞台に、魅力的な伝承の数々を元にして、怪談的なシナリオを作れたら楽しそうでは?と思い書かせていただいたのが今作となります。皆さんに金沢への興味を持っていただく一助になったなら幸いです。

制作会社 ユート氏コメント

今回の企画は、私が金沢にワーケーションで訪れた時にJCI金沢の方々と出会い実現しました。マーダーミステリーというコンテンツを使用して、地方や観光地の発信のお手伝いができたことを嬉しく思います。シナリオはウズで人気作家の坊さんに依頼をさせていただき、金沢の文化を知りながら、楽しく遊ぶ体験を作れました。無料なので、マーダーミステリーを知っている人も知らない人もぜひ気軽に遊んでいただけると幸いです。

協力団体 九谷光仙窯 利岡光一郎氏コメント

文化、特に伝統工芸と社会との間にはある程度の溝があると考えられ、それが現代の文化や工芸の課題になっていると考えています。しかしながらその「溝」は双方の意志の乖離から生まれたのではなく、双方が惹かれ合いながらも手段がないことから生まれていると感じています。

今回JCI金沢の方からお話をいただき「ゲームアプリ」という今までにない発想に可能性を感じました。伝統や文化は現在では難しい分野のような印象がありますが、そもそも社会の素直な需要から生まれ、育まれてきたものであるので、現代らしいアプローチとしての今回の取り組みは、ある種の本質性があると感じています。また、行政とは違い、若い世代の団体の発想や企画である点も長年課題がありながらもなかなか打開策が生まれていない現状において期待する要素です。

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森口 拓海(Takumi Moriguchi)
森口 拓海(Takumi Moriguchi)
雑誌やWEBメディアを中心に記事を執筆。ゲームは雑食で多様なジャンルを好み、業務の延長でアプリ分析も得意。恩のあるゲーム業界に貢献すべく日々情報を発信。

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