
テンセントのクラウド事業であるテンセントクラウドは8月15日、DouYu Japanが運営する「Mildom(ミルダム)」との協業を発表した。テンセントクラウドの最先端ソリューションを活用することでサービスの運営効率を高め、ストリーマーの体験向上を目指す。
「Mildom」は、2019年9月よりサービスを開始したライブ配信サービス。2021年5月には月間アクティブユーザー550万人を達成し、ゲームなどエンタメコンテンツを通じたライブ配信が行われている。今年8月8日からは、新配信者ランク制度の導入を含む新アップデートが実施されている(関連記事)。
テンセントクラウドは、コンピューティング、ネットワーク、ストレージリソースなどのIaaS(インフラストラクチャー・アズ・ア・サービス)から、エンドツーエンドのワンストップ音声/映像ソリューションやデータベースサービスといったPaaS(プラットフォーム・アズ・ア・サービス)まで、包括的な最先端の技術サポートを提供。また、コンテンツの高速化やセキュリティ保護に関するサポートも提供する。
「Mildom」はテンセントクラウドを通じて、日々進化する顧客のニーズに合わせて設計された、より魅力的なライブ配信体験を創造していくという。
具体例としては、テンセントクラウドのAI技術により、ストリーマーがMildom上でカスタムキャラクターを作成することが可能になるほか、幅広い言語について文字起こしと翻訳を行うリアルタイム字幕作成ソリューション「AI Transfy」を活用して、ライブ配信で世界中のユーザーと繋がることができるようになるとのこと。
以下、協業に際して公開されたコメントを掲載。
テンセントクラウド・インターナショナル シニアバイスプレジデント(SVP)
ポシュー・イェン(Poshu Yeung)氏 コメント
ライブストリーマーやインフルエンサーだけでなく、世界中の企業や組織がデジタル化への取り組みの一環として、視聴者とリアルタイムでスムーズかつ効率的につながりたいと考えています。テンセントクラウドはMildomが日本のユーザーに最高のライブ配信体験を提供し、競争の優位性を確固たるものにできるよう、信頼性が高く高性能な当社の最先端技術で支援できることを嬉しく思います。より多くの配信者とネットユーザーがシームレスなオンラインインタラクションを楽しみ、ライブ配信業界全体が盛り上がることを期待しています。
DouYu Japan CPO 若狭氏 コメント
Mildomでは、ゲームや雑談配信といった多様なエンタメコンテンツを中心に多くのコミュニティが形成されています。その根幹をテンセントクラウドの低遅延で安定性の高いサービスに支えられており、今後の発展においてもテンセントクラウドの有するさまざまな機能を活用し、よりコミュニティフレンドリーなサービスを展開いたします。