YouTubeは8月25日、同社の公式ブログを更新し、ユーザーの動画視聴方法(再生速度の利用状況)についての統計データを公開した。プロダクトマネージャーのReid Watson氏が明らかにしている。
YouTubeでは、2010年から動画再生速度を調整する機能を提供。これはユーザーがコンテンツを視聴するスピードを変更できる機能で、遅い順に0.25倍、0.5倍、0.75倍、デフォルト、1.25倍、1.5倍、1.75倍、2倍といった速さでの視聴が可能となっている。
記事によれば、動画を速いスピードで視聴しているユーザーは、なんと利用者全体で1 日あたり平均 900 年以上の時間を節約しているそうだ。Reid Watson氏はこれを「PSYの『江南スタイル』を1億1300万回近く見ているようなものです。」とたとえている。
再生速度の利用状況を調べたデータ(2022年6月のユーザー視聴時間および発生回数のデータに基づく)によると、Youtubeの動画再生速度において、大抵のユーザーはデフォルトの速度で視聴しているものの、機能を利用しているユーザーの中で最も利用されているのは1.5倍速となり、僅差で2倍が続き、3番目に1.25倍となったという。なお、もっと細かく再生速度を調整できるカスタム機能を利用しているユーザーは、1.1倍速で視聴していることが多いとのこと。
デバイス別では、スマートTVやゲーム機は1.25倍が最も多く、モバイル端末では1.5倍がiOS、Androidともに多数派となった。
また、再生速度機能を使用する場合、この機能が夜間によく使われていることも分かったという。各国における現地時間23時頃から利用するユーザーが急増し、逆に朝6時台の利用ユーザーは少ないという結果に。
なお、ユーザーからは「3倍速、3.5倍速、4倍速の再生速度を追加してほしい」という要望も挙がっているそうで、ブログ内では動画再生機能へのフィードバックを呼び掛けている。