
ソニー・インタラクティブエンタテインメント(SIE)は9月6日、役員人事に関するお知らせを公開し、10月1日付で同社代表取締役副社長である伊藤雅康氏の退任を発表した。また、後任には陶琳(タオ・リン)氏が就任し、新たな取締役に浦田樹一郎氏が就くことも明らかにしている。
伊藤氏はこれまで、1986年にソニーのオーディオ事業本部に入社後、カーステレオ製品の設計に携わり、2000年にSIEの前身となるソニー・コンピュータエンタテインメントの技術本部に異動。PS4やPS VRの開発に責任者として関わり、 2016年にはハードウェアエンジニアリング&オペレーション本部長としてハードウェア製品全般の開発を統括する立場となるなど、長きにわたってPlayStationの設計・開発に関わってきた。
後任の陶琳氏は、SIEのファイナンス部門で2019年にビジネスディベロップメント部を設立するとともに、ビジネスユニットを横断するプロジェクトをリードしてきた人物。2021年4月にはSIEの取締役副社長に就任し、7月からはコーポレートデベロップメント&ストラテジーのSVPとして財務管理やプランニングを中心に担っている。
なお、海外メディアBloombergによるSIEのグローバル広報担当、キャシー・リュー氏への取材では、伊藤氏の退任は定年退職であるという。同氏は今後、ソニーグループの電気自動車などを手掛けるモビリティー事業に携わるとのこと。