9月6日、贈賄の容疑でKADOKAWAの芳原世幸氏(元専務執行役員)、職員の馬庭教二氏(元 2021 年室室長)の2名が東京地検特捜部により逮捕された。また、大会組織委員会元理事の高橋治之氏が受託収賄容疑で再逮捕。同容疑で高橋元理事の知人でコンサルタント会社社長、深見和政氏が逮捕されている。
日本経済新聞によると、両名は東京五輪・パラリンピックを巡り、大会スポンサーに選定されるよう有利な取り計らいを受けた見返りに約7,600万円の賄賂を渡した疑い。
KADOKAWAは2019年4月に大会組織委員会と約2億円でスポンサー契約を結んでいた(2021年6月には「東京2020オリンピック公式ガイドブック」など発売)。同社からは翌月以降、高橋元理事側に10回にわたり計7,600万円程を送金。特捜部はこの資金提供が賄賂にあたると判断したとみられる。
これに対し、KADOKAWAは同日公開した「当社に対する強制捜査及び役職員の逮捕について」と題したプレスリリースの中で、「関係者の皆様に多大なご心配とご迷惑をおかけしたことを深くお詫び申し上げます。」と、関係者への謝罪を示した。
あわせて「本件を厳粛に受け止めており、東京地方検察庁の要請に誠意をもって対応するなど、引き続き、当局の捜査に全面的に協力してまいります」としている。