Nianticは9月10日、マーベルと協業したモバイル向け新作『MARVEL World of Heroes』を発表した。全世界に向けて2023年リリース予定。これは同日に開催されていた「Disney & Marvel Games Showcase」の中で明らかとなった。
『MARVEL World of Heroes』は、『ポケモンGO』で知られるNianticによる位置情報を活用したモバイル向けARゲーム。プレイヤーは犯罪を阻止するために近所をパトロールし、スーパーヒーローとしての任務を遂行するのが目的となる。作中にはマーベルでおなじみのスパイダーマン、ウルヴァリン、キャプテン・アメリカなどのスーパーヒーローや、象徴的なスーパーヴィランが登場するとのこと。
あわせて公開されたアナウンストレーラーの中では、「ドクター・ストレンジ」などで登場する魔術師たちが使う魔法陣や、「マイティ・ソー」のハンマー(ムジョルニア)、「X-MEN」のサイクロップスが持つオプティックブラストといったパワーがプレイヤーによって使用されている。

Nianticは2016年、ARを組み合わせた位置情報ゲーム『ポケモンGO』をリリースすると、6年間で生涯収益60億ドル(約8,059億円)を突破する大ヒットを記録(米Sensor Tower調べ)。しかし、その後は人気IPを活用した類似のゲームをリリースするも、市場に定着する作品を生み出せていない状況だ。
同社は今年1月に『ハリー・ポッター:魔法同盟』をサービス終了した(関連記事)。ボードゲーム「CATAN(カタン)」をベースにした『CATAN:World Explorers』においても、日本ではリリースされないままクローズされている。
その後、トランスフォーマーのARゲーム『TRANSFORMERS: Heavy Metal』や、イギリスの劇団Punchdrunk(パンチドランク)と提携して制作していた『Hamlet』などを含む4つのプロジェクトを中止した(関連記事)。
現在、『MARVEL World of Heroes』のほかにNBA(ナショナル・バスケットボール・アソシエーション)の公式ライセンスを受けたリアルワールド型スポーツゲーム『NBA All-World』を今秋リリースする予定としている。