Roblox、2023年からゲーム内広告を導入へ ユーザーのマネタイズ手段を増やしエコシステムの拡大を目指す

 Robloxは9月9日、同社が提供する『Roblox』(ロブロックス)に、開発者向けの新たなマネタイズ手段として「ゲーム内広告」を導入することを発表した。同時期に開催された「Roblox開発者会議」(RDC)の中で明らかにしている。

 『Roblox』は2006年にリリースされ、2022年時点のユーザー登録数は2億人以上と飛躍的な成長を続けるゲームプラットフォーム。ユーザー自身がオリジナルゲームを開発したり、世界中のユーザーが制作したゲームをプレイしたりできる。米国を中心に人気を博し、日本でも小・中・高校生を中心に認知度が高まっている。RDC 2022でのレポートによれば現在、180カ国以上で5,850万人のアクティブユーザーを抱えている。

 同作はゲームプラットフォームとして、ゲーム内通貨「Robux」と現金(米ドル)が換金可能な仕組みになっているのが特徴。

 これまではマーケットプレイス(アバターショップ)を通じたユーザー生成コンテンツ(UGC)の販売が主な収益化の手段となっていたが、ゲーム内に表示する「没入型広告」(Immersive Ads)の導入により、新たなマネタイズになるという。

 没入型広告では、ゲーム内の看板や掲示板、サイネージなどに空間に溶け込む形で設置することで、ゲームプレイを妨げないデジタル広告が表示できる。また、ゲーム内の別コンテンツへのシームレスな導線としても利用可能なポータル機能も実装される。

 2022年6月30日時点では、自らのコンテンツで「Robux」を獲得した開発者が270万人となり、年間5億8000万ドル(約833億円)以上が開発者に支払われるなど、巨大なエコシステムを構築している『Roblox』。今後はマーケットプレイスとゲーム内広告の二軸で収益化をサポートしていくようだ。

 なお、マーケットプレイスについても今後数ヶ月の間に、クリエイターがアイテムの希少性を完全にコントロールできるようにしたり、すべてのユーザーがアイテムの転売や取引できるようにしたりなど、コミュニティが持続可能なビジネスを構築するための新しい仕組みを導入する予定とのこと。

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森口 拓海(Takumi Moriguchi)
森口 拓海(Takumi Moriguchi)
雑誌やWEBメディアを中心に記事を執筆。ゲームは雑食で多様なジャンルを好み、業務の延長でアプリ分析も得意。恩のあるゲーム業界に貢献すべく日々情報を発信。

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