ソニー・インタラクティブエンタテインメントは9月29日、PlayStationの利用者に向けた新たなロイヤリティプログラム「PlayStation Stars」について、日本を含むアジア地域での提供を開始した。プログラムはPlayStation Networkのアカウントを持つ18歳以上のユーザーであれば、誰でも無料で参加可能。
PlayStation Starsは、さまざまなキャンペーンやアクティビティを達成することで、ポイントやコレクティブル(デジタルアイテム)などのリワードを獲得できるプログラム。今年7月には、初期テスト段階であることをブログで明らかにしていた(関連記事)。
同プログラムでは、達成したマイルストーンに応じて4段階のステータスレベルが設定される。ステータスレベルはゲームプレイで獲得したレア度が「ふつう」よりも高いトロフィーの数や、PlayStation Storeで製品版タイトル(フルゲーム)を購入した回数によって決まる。レベルが上がると、さらに多くの特典を獲得できるようになるという。なお、プログラム参加前に獲得していたトロフィーや商品の購入情報はステータスレベル上昇に反映されない。
最大のステータスレベル「4」にはPlayStation Storeでフルゲームを4本購入し、レア度が「ふつう」よりも高いトロフィーを128個獲得することで到達でき、ユニークなものとして「PlayStationカスタマーサポートに問い合わせの際、チャットの順番を優先的に案内」してもらえる特典などが用意されているようだ。
ステータスレベルは、その年の残り期間に加えて13ヵ月間維持できる仕様。例えば、10月にレベル2になった場合、レベル2のステータスは当年の間は有効となり、さらに翌年の1月1日から翌々年の1月31日までの13ヵ月間維持される。
現在確認できるキャンペーンとしては、月PS4/PS5の何らかのゲームをプレイするだけで条件が達成できる簡単なものや、特定のジャンルでのオンラインプレイを促進するものなどがあった。なお、キャンペーンはユーザーの利用状況によって表示されるものが異なる。
獲得したポイントは、リワードカタログにおいてデジタルアイテムやPlayStation Store の一部商品などと交換でき、PlayStation Networkのアカウントのウォレット残高に引き換えることも可能(1,750ポイント→700円、7,520ポイント→2,900円)。
デジタルアイテムは、サービス開始時点ではプログラムに参加したユーザー全員に「天体望遠鏡」のコレクティブルがプレゼントされるほか、入手可能なラインアップに『サルゲッチュ2』に登場するゴンドラの船頭ザルディ、ポケットステーション、トロとクロのお祝いなどが用意されている。
獲得したアイテムは、デジタルディスプレイケースに飾り、ほかのプレイヤーに公開することが可能。なお、同プログラムで入手できるデジタルアイテムはブロックチェーン技術を活用したものではなく、売却や交換はできない。
Store商品に関しては、ギリシア神話モチーフのローグライク『HADES』やフロム・ソフトウェアが忍びの戦いを描いたアクション『SEKIRO: SHADOWS DIE TWICE』、教団の運営シムとローグライトを組み合わせたインディーゲーム『Cult of the Lamb』など、人気タイトルの一部が交換可能となっている。
プログラムへの参加にはPlayStation Plusの加入が必須ではないものの、加入者には別途特典なども用意。Plus加入者はPlayStation Storeにおいて対象製品の購入ごとにポイントを獲得可能。加えて、限定のコレクティブルなどもラインアップされるようだ。
現在、iOS/Androidのアプリ「PlayStation App」からアクセスすることで、PlayStation Starsのすべてのプログラムが利用可能。また、PlayStation.comからも参加でき、今後PlayStation本体からも利用可能になる予定。
今後、北米および南米では現地時間10月5日に、ヨーロッパ、オーストラリアでは現地時間10月13日から順次提供を開始する予定。