
デジタル音楽配信の委託などを手掛けるTuneCore Japanは9月27日、楽曲の著作権管理と収益化が可能になる「著作権管理サービス」の提供開始を発表した。
TuneCore Japanは、「Artist First」を掲げ、インディペンデントアーティスト、クリエイターをサポートする事業を展開する企業。2021年末までに累計で268億円をクリエイターに還元している。
「著作権管理サービス」では楽曲の届出申請をすることで、著作権管理事業者(JASRAC)を通して著作権利用者から徴収される著作権収益(楽曲のストリーミング再生時、テレビやラジオでの放送時などに発生する著作権使用料等)を受け取ることができるようになる。なお、現在の著作権管理地域は国内のみとなる。

作品の届出申請はオンライン上から自分で簡単に行うことができ、初期利用料は無料。TuneCore Japanから配信されていない作品の届出も可能となる。著作権収益のうち、手数料として15%が引かれ、85%を受け取る仕組み。また、Split(スプリット)を設定することで、関係者での自動分配なども可能となっている。
TuneCore Japanは各音楽ストリーミングサービス(Apple MusicやSpotifyなど185カ国以上、55以上の音楽配信サービス)への配信機能「ディストリビューションサービス」を提供しており、今回の「著作権管理サービス」とあわせて、原盤権と著作権の管理が一元管理できるようになった形。
