Supercell、村づくりシム『Everdale』の開発を打ち切り ベータ版を1年間運用するも目標の水準に達さなかったため

 Supercellは10月3日、同社がモバイルで提供する『Everdale』の開発を終了することを発表した。2022年10月31日10時頃をもってサービスを終了する予定。

 『Everdale』は、戦闘のない平和な世界で自分だけの村づくりを行うシミュレーションゲーム。作物や資源を集め、村を発展させていくのが目的。他のプレイヤーと協力するイベントが定期的に開催されるのが特徴。

 同作は2021年8月にベータ版がローンチされたが、1年間の運用を経て「目標に設定した基準に達することができなかった」として開発の打ち切りが決定。これまでカナダ、イギリス、デンマーク、フィンランド、スウェーデン、スイス、ニュージーランド、ノルウェー、オーストラリア、香港、マレーシア、フィリピン、シンガポールといった地域で展開していた。

 なおゲーム内で購入した有償アイテム(通貨)は、Supercellが運営する他のライブサービスタイトル(『クラッシュ・オブ・クラン』や『クラッシュ・ロワイヤル』など)に引継ぎが可能。

 Supercellといえば、リリースするタイトルのクオリティについて厳しい基準を設けていることでも有名。2016年にDAU1億人を達成した際の動画では、運営タイトル4本に対し、取り潰したプロジェクトが14本あることを明らかにしていた。

 前述の『クラッシュ・オブ・クラン』や『クラッシュ・ロワイヤル』をはじめ、運営しているタイトルの多くは売上規模が10億ドルを超える大ヒットタイトルであり、同社が定める基準が相当に高いことがうかがえる。

 今年9月には『クラッシュ・クエスト』の開発も中止されており、Supercellとしてはプロジェクトの取り潰しが続いた形。

 現在、同社が開発する主なタイトルとしては『クラッシュ・ミニ』が2021年11月からベータ版のテストを続けているほか、『クラッシュ・ヒーローズ』がアルファテスト段階となっている。

【関連記事】
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森口 拓海(Takumi Moriguchi)
森口 拓海(Takumi Moriguchi)
雑誌やWEBメディアを中心に記事を執筆。ゲームは雑食で多様なジャンルを好み、業務の延長でアプリ分析も得意。恩のあるゲーム業界に貢献すべく日々情報を発信。

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