
Netflixは、2022年11月から月額料金を抑えた新プラン「広告つきベーシック」を提供すると発表した。新プランの月額料金は790円(税込)。日本では11月4日(金)午前1時より提供開始となる。
「広告つきベーシック」で利用できるサービスは、従来の「ベーシック」プランと基本的に同じだが、主に下記の変更点が生じる。
・最大720p HDの画質
・1時間に平均4〜5分の広告が表示
・ライセンス上の理由により一部の映画や番組を再生できない場合あり
・作品のダウンロードができない
ユーザーにとっては新たな選択肢が増えた一方、マイナス200円で「広告つきベーシック」に移行するかは未知数。Netflixとしては、サブスクリプション以外のマネタイズを確保することができた。同社いわく「広告業界からも関心が寄せられている」とのことで、会員数の減少により痛手を負った業績を補填できるかもしれない。
なお、広告フォーマットは当面15秒または30秒の広告が作品の再生前と再生中に流れるという。そのほか、国単位、作品ジャンル(アクション、ドラマ、ロマンス、SFなど)ごとに出稿を決められるようにするなど幅広いターゲティングが利用できるとのことだ。
出稿された広告の検証を強化するためDoubleVerifyおよびIntegral Ad Scienceとパートナーシップを締結。2023年第1四半期より、Netflixへ出稿された広告の視認性やトラフィックを検証できるようになる。最後に、参考としてほかのプランの詳細も掲載しておく。
【ベーシックプラン】
・月額料金:990円(税込)
・画質:SD(標準画質)
・同時視聴端末数:できない
【スタンダードプラン】
・月額料金:1,490円(税込)
・画質:HD(高画質)
・同時視聴端末数:2台
【プレミアムプラン】
・月額料金:1,980円(税込)
・画質:UHD、4K(超高画質)
・同時視聴端末数:4台