米ゲーム開発会社Holy Wowが9月16日にPC(Steam)でリリースした『Trombone Champ』が話題を集める中、モバイルでは模倣タイトルが人気を博している。
『Trombone Champ』はトロンボーンを演奏するリズムゲームで、音楽に合わせてノーツを捌いていくのではなく、操作に合わせて実際に演奏が変化していくのが特徴の作品。トロンボーンが奏でる独特な音色と、和やかなビジュアルがユニークだと評判となっている。
そうした中、チェコのゲーム開発会社Legal Base Artが10月8日、iOS/Android向けに『Trombone Hero』をリリース。オリジナル版と同様、自由な演奏が可能。脱力感のあるサウンド、ゆるいビジュアルについても本家を模倣しているものと見られる。
ただ、オリジナル版が買い切り型のタイトルだったのに対し、コピー版は無料タイトルとなっている。また、アプリ内課金等はなく、広告が主なマネタイズとなる。
同作はリリース後、日本においてはApp Storeの無料DLランキングで10位前後をキープ。モバイルでの人気を維持している。
直近では『Fall Guys』の模倣作『Stumble Guys』が本家のF2P化を機に人気を拡大したように、コンソール/PCで話題になった作品のモバイル向け模倣タイトルがユーザーを獲得した形。
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『Stumble Guys』と『Trombone Hero』の事例で共通な点は、ゲーム性だけでなく、そのビジュアルまでもがコピーされているところだ。『Trombone Hero』にいたっては、ストアでの紹介文についても、オリジナル版とほぼ同一の内容となっている。
『Trombone Champ』ストア紹介文(Steam)
『Trombone Hero』ストア紹介文(App Store)
※太字部分は完全に一致している文言
なお理由は確認できなかったが、『Trombone Hero』は現在Android向けの配信を行っていない。