Nintendo Switchは円安で採算低下も値上げせず、「今後を注視」任天堂・古川社長

 任天堂は11月8日、2023年3月期 第2四半期の連結決算を発表した(関連記事)。決算説明会で行われた主な質疑応答は以下の通り。なお、本稿では読みやすさのために一部、加筆・修正を行った。

 

Nintendo Switchの値上げせず、今後注視

Q 円安の進行、インフレ等の影響でハードウェアの価格変更の可能性はあるか。

A:任天堂 代表取締役社長 古川俊太郎氏

 現時点ではハードウェアの値上げをする予定はありません。ただし、想定を上回る規模と期間で円安が続いているため、今後も状況を注視しながら、慎重に検討していきたいと考えています。特に日本においては、大幅な円安が長期間続いていることで、ハードウェアの採算性が低下していることは事実です。

Q Nintendo Switchは来期で発売7年目となり、プロダクトライフサイクルの後半に差し掛かる。来期のハードウェア戦略の位置付け、展開はどうなるのか。

A(同)古川氏:まずは当期の通期販売計画を上回れるよう年末商戦にしっかり取り組み、その勢いをもって7年目に入れるのではないかと思います。

 足元でNintendo Switchのハードウェア販売は堅調に推移しています。(中略)『スプラトゥーン3』や『ポケットモンスター スカーレット / バイオレット』の特別仕様ハードウェアの発売が奏功し、一世帯あたり2台目以降の購入の促進、また有機ELモデルへの買い替え需要を生み出すことができています。来期のNintendo Switchビジネスに関しても、基本的に当期と同様に臨んでいきたいと考えています。

 

『スプラトゥーン3』国内初動の追い風要因について

Q 『スプラトゥーン3』で日本国内の初動が好調だった理由は何か。また海外での販売本数が国内に比べ、大幅に差がついているのはなぜか。

A(同)古川氏:『スプラトゥーン3』は日本における初動が非常に好調だったため、国内と海外で販売本数の差が大きく見えていると思います。しかし実際には、海外でも前作を上回り、好調なスタートを切っています。

 日本での初動がより大きくなった理由は、(『スプラトゥーン3』発売直前の)市場環境が挙げられます。日本では6月の終わりに『モンスターハンターライズ:サンブレイク』(カプコン)が発売され、特に夏の間にNintendo Switchの利用時間が伸び始めました。その後、『ゼノブレイド3』や『カービィのグルメフェス』、『マリオカート8DX コース追加パス』といったタイトルが追い風となり、(中略)そのタイミングで『スプラトゥーン3』の「前夜祭」を開催したことで、特に日本市場での盛り上がりにつなげることができました。

 
 

 国内の初動が想定を上回った理由は、『スプラトゥーン3』の発売に向けてNintendo Switchの利用時間を充分に高められたためと認識しています。海外については、これからまだ販売本数を伸ばせる余地があるとポジティブに捉えています。

 『スプラトゥーン3』は、前作以来休眠状態になってしまったお客様にどれだけ手に取っていただけるか、ということを重要なテーマに掲げていました。これに加え、『スプラトゥーン3』では想定以上に新規ユーザーが多く、海外でも似たような傾向が見られ、2017年の前作と比較してもNintendo Switchがより多くのお客様の元に届けられた結果だと思います。

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