札幌・ベルリン・シアトルで開催された「Pokémon GO Fest 2022」、3地方都市で総額3億900万ドルの経済効果をもたらす

 

 Nianticは11月9日、同社のブログを更新し、『ポケモンGO』のリアルイベント「Pokémon GO Fest」を開催した札幌・ベルリン・シアトルの地域経済についてデータ(ドイツの調査会社Statista調べ)を公開した。

 「Pokémon GO Fest」は、毎年恒例となる有料のチケットを購入して参加するリアルイベント。8月に開催された札幌イベントでは、限定ポケモンが登場するほか、ラッピング路面電車やアート展、ピカチュウのランウェイショー、フォトスポットなどフィジカルな催しが複数用意された。

 データによると、2022年に開催したNianticによる『Pokémon GO』のリアルイベント「Pokémon GO Fest」は、開催した3都市の地域経済に対し、総支出とそれに伴う税収を合わせて3億900万ドル(約437億円※)をもたらしたという。

※執筆時点の最新取引レートで計算

3都市で行われた「Pokémon GO Fest」の調査トピックは以下の通り。

  • 7,960万ドル(約11億円)の税収増を含む、総額3億900万ドルの地元経済効果
  • 15万人の参加者のうち85%が市外からの参加者
  • 来場者の平均消費額は650ドル(約9万2,000円)
  • 45%が12ヶ月以内に開催都市を再び訪れたいと考えている
  • 捕獲されたポケモンの総数 4,800万匹
  • トレーナー1人あたりの平均探索距離10.2km

 札幌では55,000人以上のトレーナー(プレイヤー)が平均12kmを歩き、合計1700万匹のポケモンを捕まえ、6,500万ドル(約92億円)が消費されたことで、1,530万ドル(約22億円)の税収に。84%は市外からの訪問者で、ショッピングやエンターテイメント関連の平均消費額は615ドル(約8万7,000円)となった。

 ドイツ・ベルリンでは40,000人以上のトレーナーが平均7.6kmを歩き、合計1400万匹のポケモンを捕まえ、4,920万ドル(約70億円)を費やした。この結果、2,430万ドル(約34億円)の税収がもたらされている。88%がベルリン市外から、また43%が海外からの参加で、参加したトレーナーは現地の飲食店やショップで平均521ドル(約7万4,000円)を消費した。

 米・シアトルでは58,000人以上のトレーナーが平均11kmを歩き、合計1700万匹のポケモンを捕まえた。合計で1億1,470万ドル(約162億円)が消費され、この結果4000万ドル(約57億円)の税収が発生。83%が市街から、また14%が海外からのトレーナーで、参加したトレーナーは平均816ドル(約11万5,000円)を使用した。

 以下、今回の発表にあわせて公開された関係者のコメントを掲載。

『ポケモン GO』プロダクトディレクター マイケル・ステランカ氏コメント

今年の「Pokémon GO Fest」 はトレーナー同士が再び繋がれる機会となり、新しい都市や国に足を運んだ多くの方々の心にしっかりと刻まれたと思います。「Pokémon GO Fest」は 『Pokémon GO』のコミュニティにとっても、また、人々が外に出て一緒に世界を探索する機会を提供するというNianticのミッションにとってもとても重要な意味を持つ祭典でした。開催都市に経済的なお返しができたことは、付随的な結果です。

札幌市長 秋元克広氏コメント

多くの方に札幌へお越しいただき、札幌の食・気候風土など街の魅力を楽しんでいただけました。また世界にその魅力を発信でき、地域への経済効果も大きく、素晴らしいイベントでした。

シアトルセンター長 Robert Nellams氏コメント

シアトル市を代表して、シアトルセンターのキャンパスで 賑やかな夏の始まりを告げる「Pokémon GO Fest」を開催することができたことを誇りに思います。今回の「Pokémon GO Fest」は、私たちが見てきた過去10年の中で最大規模のイベントとなり、3日間のイベントはパンデミック後の経済回復を助ける機会になりました。74エーカー(約30万平方メートル)のアート& カルチャー キャンパスに多くの方々がおいでになったことで、企業や商店などのビジネスもこのイベントを通して利益を得ることができました。皆さまにユニークでインタラクティブな体験を提供し、多くのコミュニティを結びつけるという使命を果たすため、シアトル市は今後も「Pokémon GO Fest」の開催を歓迎します。

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森口 拓海(Takumi Moriguchi)
森口 拓海(Takumi Moriguchi)
雑誌やWEBメディアを中心に記事を執筆。ゲームは雑食で多様なジャンルを好み、業務の延長でアプリ分析も得意。恩のあるゲーム業界に貢献すべく日々情報を発信。

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