宮城県警察は11月22日、コーエーテクモゲームスが制作する・販売するゲームソフト「信長の野望」「三國志」他34タイトルを無断で複製した記録媒体を販売していた静岡市の男性(45歳)を著作権法違反(海賊版頒布)の疑いで逮捕したことを明らかにした。あわせて、コーエーテクモゲームスが声明を発表している。
声明によると、容疑者の男性は同社が著作権を有する「信長の野望」「三國志」シリーズなど34タイトルのゲームソフトを無断でマイクロSDカードに複製し、オークションサイトの出品画面に複数のゲーム機名を掲載したうえで、「大量のレトロゲームが遊べる」などと説明し、模倣ゲーム機とセットにして販売していたという。
同社は上記の行為を「非常に悪質な行為であると判断した」として、宮城県警に告訴状を提出。容疑者の逮捕に至った。
そして、逮捕にあたって「当社グループは、今後も著作権の侵害行為に対して厳格に対応すると同時に、多くのユーザーの皆様にご満足いただけるゲームを開発及び提供できるように努力してまいります。」と表明している。
コーエーテクモゲームスはこれまでにも、同社の作品の画像・音楽などをを許諾なしで使用した中国・杭州绝地科技股份有限公司に対して、著作権侵害等の行為に関する訴訟を提起(今年6月に和解勧告を受け入れ)。悪質な権利侵害に対して、毅然とした対応を取る方針としている。