東京地検特捜部は2022年12月7日、スクウェア・エニックスの中裕司容疑者を含む元従業員2名をインサイダー取引による金融商品取引法違反の疑いで再逮捕したと発表した。
二人は先月18日にも、スクウェア・エニックスとAimingの協業タイトル『ドラゴンクエストタクト』(iOS / Android, 2020年)をめぐるインサイダー取引で逮捕されている。
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今回は『FINAL FANTASY VII THE FIRST SOLDIER』(iOS / Android, 2021年)についてエイチームとの業務提携を行うという公表前の内部情報をもとに1億4,400万円分のエイチーム株を買い付けたとして、再度逮捕された。
特捜部は、二人が現職社員だった一昨年9月から12月にかけて業務提携に関する情報を入手していた疑いがあるとし、実態解明を進める方針だ。
中裕司容疑者は、元セガのゲームクリエイター。同社在籍時には、「ソニック」シリーズや『ナイツ』『ファンタシースターオンライン』など数々のヒット作を世に送り出してきた。2018年1月にはスクウェア・エニックスへ移籍し、ディレクターとして『バランワンダーワールド』の開発に携わった。
その後、2021年4月末をもってスクウェア・エニックスを退職。しかし、同月末のTwitterの投稿において、『バランワンダーワールド』発売の約半年前にディレクターを解任されていたことや、本件に関しての発信を禁じる業務命令の失効の確認を求める訴訟を、スクウェア・エニックスを相手に提起していた。