YouTubeは昨年末にコンテンツモデレーションポリシーを更新し、ゲーム関連コンテンツの動画クリエイターに対して、具体的な禁止事項のリストを提供開始した。
この変更により、『The Callisto Protocol』など一部のタイトルにおけるゲームプレイ動画の収益化が無効になったと報告するクリエイターが続出したと、米メディアGamesBeatが報じている。ポリシーの更新は過去の動画にも適用されている。
なお『The Callisto Protocol』は、かつて『Dead Space』に携わったクリエイターが精神的後継作として手掛けるSFサバイバルホラーゲーム。発売後1ヶ月で販売本数200万本に達している(予想販売本数は500万本)。同作は日本での公式販売が行われなかった『Dead Space』と同様、欠損描写などグロテスクな表現が多く、日本独自のレーティング機構であるCEROの審査が通らなかったため、国内販売されていない(関連記事)。
現在公開されているガイドラインには、不適切な言葉遣いや成人向けコンテンツと共に、ゲーム内の暴力的な表現に対する制限が設けられている。
広告収益を得られない具体的な例としては、「大量殺戮のためにNPCを集合させる」、「憎悪を動機とする暴力や、保護グループを標的とする暴力」(憎悪の感情を持って特定の宗教グループを殺害するなど)、「生々しい拷問」、「性的暴力を示すもの」、「未成年や実在の人物に向けられた生々しい暴力」などのゲームプレイが挙げられている。
また、サムネイルまたは動画の最初の7秒間にゲームの暴力的な描写(部位欠損や、長引くまたは激しい苦痛を伴う描写)が含まれている場合も広告による収益を得られないとしている。
GamesBeatは今回のポリシー変更に関して「これは、『Counter-Strike.Global Offensive』のような特定のesportsに劇的な影響を与える可能性もある」と指摘している。