コーエーテクモゲームスは1月31日、同社のスタッフや作品に登場するキャラクターに宛てたバレンタインデーやホワイトデーの贈り物を辞退する旨を発表した。
柱である「無双」シリーズをはじめ、「アンジェリーク」や「遙かなる時空の中で」などの女性向け恋愛ゲームのネオロマンス作品を展開する同社は、日ごろからスタッフやキャラクターに宛てた贈り物が届くことがあるという。
しかし近年、新型コロナウイルス感染防止および、社員の多様な働き方への対応として多くのスタッフが在宅勤務を実施。そのため、受け取りの対応が難しい点、安全への影響などの観点から、バレンタイン・ホワイトデーの贈り物について感謝しつつも、「辞退する」との旨をファンに伝えた。
こうした通達の背景には、コーエーテクモゲームスがファンとの間で築いてきた文化が存在する。同社は長年、ファンからの贈り物に対して、各開発チームが個別に返礼を行っていた(「無双」シリーズのキャラクターにバレンタインチョコを贈ると、後日ファンの名前入りの手紙がキャラクター/スタッフから届く等)。
その後、贈り物件数の増加に伴い、2020年4月からはWeb上でお礼を掲載する形での対応へと変更。さらに、コロナ禍における在宅勤務への移行により、2021年1月以降は毎年、バレンタイン・ホワイトデーの贈り物について「辞退する」旨のアナウンスを行っている。