Sensor Tower APAC Awards 2022、「日本で最も人気のモバイルゲーム」として輝いたのは『プロジェクトセカイ』

 

 米市場調査会社Sensor Towerは、日本のモバイルゲーム・アプリを対象とした表彰式「Sensor Tower APAC Awards 2022」の受賞作を発表した。

 「Sensor Tower APAC Awards 2022」では、2022年に日本で注目を集めた8つのモバイルゲーム・アプリがそれぞれの部門で表彰。そして「日本で最も人気のモバイルゲーム」として輝いたのは『プロジェクトセカイ カラフルステージ! feat. 初音ミク』となった。

 収益の成長が最も著しかったタイトルとしては『ヘブンバーンズレッド』が表彰されたほか、『モンスターストライク』、『メメントモリ』、『ONE PIECE バウンティラッシュ』、アプリとしては「NAVITIME」、「ABEMA」、「IRIAM」がそれぞれ名を連ねた。

 以下、Sensor Towerのレポートを掲載。

 新型コロナウイルス拡大による行動制限が緩和され、少しずつ以前の日常が戻り始めた2022年。モバイルデバイスは私たちの生活により深く入り込み、新しい体験や価値を生み出し続けています。日本でも数多くのモバイルアプリ/ゲームが登場し、チャートを賑わしてくれました。

 ここでは日本のSensor Tower APAC Awards 2022として、8つのモバイルアプリ/ゲームの受賞作を紹介します。

【日本で最も人気のモバイルゲーム】
プロジェクトセカイ カラフルステージ! feat. 初音ミク
 

 2022年に日本で最もダウンロードされたモバイルゲームが『プロジェクトセカイ カラフルステージ! feat. 初音ミク』です。プロセカの愛称で親しまれる本作は、2022年9月30日にリリースから2周年を迎えました。

 Sensor Towerのデータによると、『プロジェクトセカイ カラフルステージ! feat. 初音ミク』は音楽/リズムジャンルのモバイルゲームで、世界における同ジャンルの2022年収益でもトップになっており、パブリッシャーであるセガの世界収益の50%以上を同作が占めています。

【日本のベストオンゴーイングモバイルゲーム】
モンスターストライク
 

 2022年10月に9周年を迎えた『モンスターストライク』は、日本のモバイルゲームの代名詞的存在です。モバイル端末の特性を活かした「引っ張って、はじく」アクションを取り入れた本作は、リリースから9年目を迎えた2022年に世界での総収益が100億ドルを突破、現在でも高い収益レベルを維持し続けています。

 有名IPとのコラボも積極的に展開しており、2022年だけでも『劇場版 呪術廻戦 0』、TVアニメ『SPY×FAMILY』、『チェンソーマン』など多数あり、モンストファンを魅了し続けています。

【日本のベスト新作モバイルゲーム】
ヘブンバーンズレッド
 

 2022年も多数の新作モバイルゲームが登場しました。そんな中、2022年2月にリリースされた『ヘブンバーンズレッド』は、日本において収益成長量が最も大きいモバイルゲームとなりました。

 人気タイトルの続編でもIPタイトルでもない『ヘブンバーンズレッド』ですが、リリース初日から日本のApp StoreのTop Grossingランキングで9位スタート、その後も堅調に収益を伸ばし続け、今やパブリッシャーであるWFSの日本における収益の80%以上を占めています。

【日本発のベストモバイルスクワッドRPG】
メメントモリ
 

 2022年10月18日にリリースされたスクワッドRPGの『メメントモリ』は、Live2Dによる美しいバトルシーンに加え、ハイクオリティなサウンドや豪華声優陣によるCVも魅力の1つです。同作は、リリースから2週間で世界における収益が2,300万ドルを突破する好スタートを切りました。

 国内のみならず、アメリカ、韓国、台湾、香港での支持が続いており、同作の収益の約25%が海外市場からのものです。また、パブリッシャーのBank of Innovationの世界収益の90%以上を占めるモバイルゲームに成長しました。

【日本発のベストモバイルIPゲーム】
ONE PIECE バウンティラッシュ
 

 海外でも人気のIPであるONE PIECEのモバイルゲームにおいて、2022年に世界で最も収益を上げたのが『ONE PIECE バウンティラッシュ』です。

 2022年8月に公開された映画『ONE PIECE FILM RED』は、日本での観客動員数1,300万人以上、興行成績は180億円突破するなど、大ヒット作品となりました。映画公開月の8月に同作は、過去最高収益の2,600万ドル/月以上を達成しました。同作のパブリッシャーバンダイナムコエンターテインメントは、『ONE PIECEトレジャークルーズ』『ONE PIECE サウザンドストーム』もリリースしており、これら3タイトルを合わせた年間世界収益は3億ドル近くになります。

【日本のベストナビゲーションアプリ】
NAVITIME
 

 外出制限のない日常が少しずつ戻り始めた2022年は、全国旅行支援などの施策もあってお出かけの機会が増えた方も多いのではないでしょうか。

 『NAVITIME』は地図と乗換の総合ナビゲーションアプリとして、お出かけ時に便利な機能が多数提供されています。

 地下街や駅構内のお店を含む全国700万件以上のスポット検索に加え、年12回のメジャー更新や日々の独自メンテナンス、ホテルや航空券の予約など、きめ細やかな案内で、お出かけのお供としてこの分野をリードしています。こうした実績はデータにも表れており、Sensor Towerのデータによると、2022年の日本のナビゲーションジャンルアプリにおいて収益トップとなりました。

【日本のベストエンタメアプリ】
ABEMA
 

 「FIFA ワールドカップ カタール 2022」の全64試合を無料で生中継したことで大きな話題を呼んだ新しい未来のテレビ『ABEMA』は、テレビ朝日とタッグを組み、サッカーの新たな視聴体験を提供しました。日本のグループステージ第3戦目であり、グループEの決勝トーナメントへの進出をかけて行われた日本vsスペイン戦、コスタリカvsドイツ戦などが生中継された2022年12月2日(金)の『ABEMA』の1日の視聴者数は1,700万を突破し、開局史上最高数を記録。「見逃しフルマッチ配信」や「ハイライト映像」などでサッカーファンのニーズにも対応し、スマートフォンのみならずテレビデバイスでの視聴も伸長。大会開催期間においてDAU、WAU成長量ともに大きな伸びを示しました。

 このほかにも、格闘技を始めとするスポーツ中継や麻雀や将棋、恋愛番組やバラエティーなどの多彩なジャンルの豊富なコンテンツで、いつでもどこでも楽しめるインターネットTVプラットフォームとしてのポジションを確立しました。

【日本のベストバーチャルライブ配信アプリ】
IRIAM
 

 回線品質の向上や端末の高性能化によって、モバイル端末を使ったライブ配信は一般的になってきています。ライブ配信のジャンルでは、日本ではキャラクターになって配信するバーチャル配信が人気です。

 『IRIAM』はこれまでPCや専用ソフトが必要とされていたバーチャル配信をモバイル端末1つで実現し、1枚の静止画イラストだけで自分の動きと連動してキャラクターが動くバーチャル配信をより身近なものにしてくれました。『IRIAM』はほかのライブ配信アプリと比較して18-24歳の層のユーザーが多く、若い世代から大きな支持を得ているのも特徴です。

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森口 拓海(Takumi Moriguchi)
森口 拓海(Takumi Moriguchi)
雑誌やWEBメディアを中心に記事を執筆。ゲームは雑食で多様なジャンルを好み、業務の延長でアプリ分析も得意。恩のあるゲーム業界に貢献すべく日々情報を発信。

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