グリーは3月1日、メタバース事業の強化を目的として、VTuber事業を展開するREALITY Studios、および法人向け事業を展開するREALITY XR cloudを設立したことを発表した。あわせて、メタバース事業の全50以上のポジションで積極採用を行うことを明らかにしている。
グリーのメタバース事業は、世界63の国と地域に配信され、累計1000万DLを突破したスマートフォン向けメタバース「REALITY」(関連記事)を筆頭にグローバル展開を進めている状況。
総務省の「令和四年版情報通信白書」によると、メタバースの世界市場は2030年には78兆8,705億円まで拡大すると予想されている。これを背景に、グリーはメタバース事業のグローバル展開を加速させるための組織再編を行う。
今回発表された組織再編により、プラットフォーム事業を展開するREALITY、VTuber事業を展開するREALITY Studios、法人向け事業を展開するREALITY XR cloud、Web3事業を展開するシンガポール子会社BLRDの4社体制を構築している。
REALITY Studiosが展開するVTuber事業は、2018年の立ち上げ以降順調に拡大しており、バーチャルタレントの「KMNZ」、「VESPERBELL」などが所属。今後は、複数のVTuber事務所を設立してグローバルで活躍できるバーチャルタレントを発掘、プロデュースしていく予定としている。
一方、REALITY XR cloudが展開する法人向け事業は、あらゆる仮想空間内で行われるバーチャルイベントを実現するためのクラウドソリューション「REALITY XR cloud」を提供している。特に2022年6月から提供している「REALITY Worlds」(関連記事)は、サービス開始以降、三井不動産、HIS、ビームス、三越伊勢丹等の大手企業へのメタバース進出を手掛け、2022年は法人クライアントと共に提供したメタバースに合計約4200万人が訪れるソリューションにまで成長しているとのこと。
そして、組織再編にあわせてメタバース事業における全50以上のポジションで積極採用を行う方針。現在、メタバース事業採用特設サイトが開設されており、「スマホ向けメタバース『REALITY』のプロダクトマネージャー」、「VTuber事業『REALITY Studios』の海外VTuber事務所運営責任者」、「法人向け事業『REALITY XR cloud』のセールス責任者」、「Web3事業のエンジニアマネージャー」などのキーポジションをはじめとした求人情報が掲載されている。