中裕司被告、初公判で起訴内容を認める スクエニの共同開発タイトルを巡るインサイダー取引事件で

 スクウェア・エニックスが共同で手掛けるゲーム開発を巡るインサイダー取引事件で、金融商品取引法違反の罪に問われている元従業員中裕司被告の初公判が開かれ、起訴内容を認めたことが明らかとなった。NHKなどが報じている。

 報道によると、東京地方裁判所で開かれた初公判で検察は、中被告が「会社での地位を利用して新作の共同開発タイトルに関する情報を得て、その知識に基づき合わせて13万株を買い付け2000万円余りの売却益を得た」と主張。これに対し、中被告は「間違いありません」と述べて起訴された内容を認めたという。

 中裕司被告は、元セガのゲームクリエイター。同社在籍時には、「ソニック」シリーズや『ナイツ』『ファンタシースターオンライン』など数々のヒット作を世に送り出してきた。その実績をもって2018年1月にはスクウェア・エニックスへ移籍し、シニアディレクターに就任。

 そうして得た権限により、投資会議の資料や議事録が掲載されたサイトにアクセスして、Aimingとスクウェア・エニックスが共同開発する『ドラゴンクエストタクト』、『FINAL FANTASY VII THE FIRST SOLDIER』の情報を得ていたものと見られる。

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森口 拓海(Takumi Moriguchi)
森口 拓海(Takumi Moriguchi)
雑誌やWEBメディアを中心に記事を執筆。ゲームは雑食で多様なジャンルを好み、業務の延長でアプリ分析も得意。恩のあるゲーム業界に貢献すべく日々情報を発信。

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