2023年2月より、ショート動画プラットフォームのTikTokが、英国でアプリ内ゲームのテストを行っているという。モバイルゲームを扱う海外メディアmobilegamer.bizが報じた。
報道によると、英国のTikTokアプリでは現在、「For You」ページから14のゲームがインストール不要でプレイ可能となっている。提供しているタイトルのデベロッパーはFRVR、Nitro、Voodoo、Aim Lab、Matchingham Games、Lotum、Famobi、Phantom Bird Studio、Playable Factory、Gamelancer、Gismartなど。
提供タイトルは、ネズミが家に侵入してこないように家具を動かして隙間をふさぐ『Barricade Yourself Inside』 (Voodoo)や、得点を競うシンプルなバスケットボールゲーム『Basketball』 (FRVR)など、ハイパーカジュアルゲームがメインとなる。
遊べるタイトルにはプレイ記録の共有を促すものも多く存在し、ゲーム内ショップやリトライのプロンプトが表示され、IAPやインセンティブ広告の登場を示唆するものもあるが、現時点ではいずれも収益化されてはいないという。
TikTokの広報担当者は、このアプリ内ゲームについて「私たちは常にプラットフォームを充実させる方法を模索しており、コミュニティに価値をもたらす新機能を定期的にテストしています。現在、サードパーティのゲーム開発者やスタジオとの統合を通じて、TikTokにアプリ内ゲーム(HTML5ゲーム)を導入することを検討しています」とコメントしている。
『ダダサバイバー』や『Subway Surfers』がTikTokでの広告出稿で大きな成果を得たように、同プラットフォームとゲームの親和性は高い。各SNSが鎬を削るなか、エンゲージメントを高める手段としてアプリ内ゲームをエコシステムに組み込むことを考えているようだ。
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