Epic Games Store、ゲームデベロッパーとパブリッシャー向けにセルフパブリッシングツールをリリース

 

 Epic Gamesは3月9日、同社のPCゲームプラットフォームである「Epic Games Store」において、セルフパブリッシングツールをリリースしたことを発表した。これまでクローズドベータ版として限られたデベロッパーとパブリッシャーに提供されていたが、これにより要件を満たすものであれば誰でも、同プラットフォームでゲームをリリースできるようになる。

 ゲームのリリースには「すべてのPCストアフロントでクロスプレイをサポートしている」ことや、「ゲーム内課金の情報明示」など一定の要件を満たすことが必要となる。

 発表によると、Epic Games Storeでリリースしたゲームについて、パブリッシャーは販売されたゲームの収益の88%を受け取ることができる(業界の標準は長らく70%とされてきた)。また、自社製またはサードパーティ制の決済方法を使用すれば、アプリ内課金による収益の100%を受け取ることができるとのこと。

 その他にも、同プラットフォームの利点としてゲームページのローカライズサポートやアフィリエイトによるクリエイターサポート、Unreal Engineで制作されたゲームに対するエンジン使用料の免除(Epicの決済代行会社を利用してストア内で購入された場合に限る)など、さまざまな支援があることを強調。

 同時期に公開された2022年の総括レポートによれば、Epic Games StoreのPCユーザーは前年から3600万人増の累計2億3000万人となり、月間アクティブユーザーは6800万人にのぼるという。成長中のプラットフォームにおいて、Epicはアプリ・ゲームのカタログを拡充することを目的に、好条件でクリエイターの呼び込みを行う。

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森口 拓海(Takumi Moriguchi)
森口 拓海(Takumi Moriguchi)
雑誌やWEBメディアを中心に記事を執筆。ゲームは雑食で多様なジャンルを好み、業務の延長でアプリ分析も得意。恩のあるゲーム業界に貢献すべく日々情報を発信。

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