カプコンは4月15日、PS4/Nintendo Switch/PC(Steam)向けソフト『大逆転裁判1&2 -成歩堂龍ノ介の冒險と覺悟-』において、累計販売本数が50万本を突破したことを発表した。2021年7月29日の発売日から、約8ヶ月半での記録となる。
『大逆転裁判1&2』は、ニンテンドー3DS向けに『大逆転裁判 -成歩堂龍ノ介の冒險』(2015年)、『大逆転裁判2 -成歩堂龍ノ介の覺悟-』(2017年)として発売した2部作の作品をひとつのパッケージにまとめたリマスター作。
そもそも「逆転裁判」シリーズは、プレイヤーが弁護士となって、無実の罪を着せられた依頼人を救う法廷を舞台とした法廷バトルゲーム。「大逆転裁判」はそれまで「逆転裁判」シリーズで展開していた物語の時代よりもはるか昔である19世紀末・明治時代の日本と倫敦(ロンドン)を舞台に、成歩堂龍一の先祖・成歩堂龍ノ介が活躍するものとなっている。
日本の公式アカウント同様、海外向けにも公式Twitter上で報告が行われており、ワールドワイドに売れていることがうかがえる(海外版タイトルは「Ace Attorney」)。日本国内での人気はもともと高い「逆転裁判」シリーズだが、海外人気が高まったことが今回のマイルストーン達成に寄与したものと考えられる。
カプコンはデジタル販売を主軸とした事業戦略のもと、販売地域の拡大と長期販売を実現(2021年3月期連結業績)。ソフト発売の初動以降もグローバルで継続的に売り続けるスタイルを確立している。これは、「バイオハザード」IPなどに見られるロングセラーが顕著となっている(関連記事)。
『大逆転裁判1&2』においても今後、セールキャンペーンなど長期的なアプローチによってまだまだ販売本数を伸ばすことが大いにあり得そうだ。
なお、投資家向けに公開している情報(外部リンク)によれば、これまで、2019年2月にPS4/Nintendo Switch向けで発売した『逆転裁判123 成歩堂セレクション』が140万本を販売し、シリーズ全体の販売本数は890万本にのぼっている。今回の『大逆転裁判1&2』ヒットにより、IPの価値は更に拡大したと言える。