
Nianticは、Android/iOS向けアプリ『ハリー・ポッター:魔法同盟(Harry Potter:Wizards Unite)』のサービスを2022年1月31日に終了すると発表した。
『ハリー・ポッター:魔法同盟』は、Nianticが手掛けたおなじみの大ヒットアプリ『Pokémon GO(ポケモン GO)』と同じく位置情報を活用したゲーム。2019年にリリースされて以来、2年にわたってサービスを続けてきた。
イギリスの作家J・K・ローリング氏が著したファンタジー小説シリーズ「ハリー・ポッター」を題材にしている本作は、作中の主要人物であるハリー、ロン、ハーマイオニーなども登場し、AR(拡張現実)技術を使ってキャラクターや魔法生物をリアル世界に映し出せる。画面をなぞる動きで魔法を繰り出せるのも醍醐味のひとつだ。

『ポケモン GO』における“やせいのポケモン”に当たる要素は 『ハリー・ポッター:魔法同盟』 においては“ファウンダブル”であり、ポケモンのゲットに必要な“モンスターボール”は“呪文”がその役割を果たすという風に、ゲームシステムが世界観に合わせて上手く置き換えられている。
基本的なシステムを多く共有している作品だけにユーザーの間では「ハリポタ GO」という呼び名でも親しまれていたが、惜しくも『ポケモン GO』ほどのヒットには恵まれなかった。
Nianticはサービス終了にあたり、同社のブログ(該当の記事はこちら)で、以下のようにコメント。
なお、Nianticはボードゲーム「CATAN(カタン)」をベースにした『CATAN:World Explorers』においても、日本ではリリースされないまま、11月18日にサービスを終了することを発表している。こちらも『ポケモン GO』ほどのヒットには恵まれず、リアル世界と結びつく位置情報ゲームならではの苦労がうかがえる。あくまでも個人的な肌感覚だが、どちらも位置情報ゲームとしての親和性が「ポケモン」と比べると薄かった印象がある。
同社のブログには「『ハリー・ポッター:魔法同盟』で学んだことは、これからの他のプロジェクトにも活かしていく」という旨の記述があり、直近でリリースされた「ピクミン」の位置情報ゲーム『Pikmin Bloom』や、現在開発中のARで巨大なロボットと戦える『Transformers: Heavy Metal』などにその知見が活かされていると思われる。
前述のタイトルを含め、『Ingress』を始めとした位置情報ゲームを長年開発してきたNiantecは現在、9つのゲームとアプリケーションを開発中。いくつかのタイトルは2022年にローンチ予定とのこと。
今後、ゲーム内ではこれから数ヶ月の間に、以下のイベントが予定されている。本作で起こった“大災厄”の物語も、フィナーレに向かっていくという。原作を知っていて、かつまだ遊んだことのなかった人も、12月6日まではアプリストアからのダウンロードが可能なのでこの機会に遊んでみるといいかもしれない。
- 11月
- ドローレス・アンブリッジの死に至るボスイベント
- 光り輝くもの:半純血のプリンス(第一部)
- ルシウス・マルフォイの死に至るボスイベント
- 光り輝くもの:半純血のプリンス(第二部)
- 12月
- ベラトリックスの死に至るボスイベント
- 分霊箱を追え(第二部)
- ヴォルデモートの死に至るボスイベント
- 光り輝くもの:死の秘宝(第一部)
- ホリデーイベント
- 光り輝くもの:死の秘宝(第二部)
なお、来年1月にゲームに実装予定の変更については、後日詳細が明かされる予定。『ハリー・ポッター:魔法同盟』 サービス終了に関するFAQについては、以下のリンクから確認できる。
HARRY POTTER: WIZARDS UNITE software © 2021 Warner Bros. Entertainment Inc. Co-Developed by WB Games San Francisco and Niantic, Inc. WIZARDING WORLD, HARRY POTTER and FANTASTIC BEASTS Publishing Rights © J.K. Rowling. PORTKEY GAMES, HARRY POTTER: WIZARDS UNITE, WIZARDING WORLD, HARRY POTTER and FANTASTIC BEASTS characters, names and related indicia © and ™ Warner Bros. Entertainment Inc. © Niantic, Inc. All Rights Reserved.