Activision Blizzardの1Q、全部門が伸長し売上高35%増 『ディアブロ IV』の予約も好調

 Activision Blizzardは4月27日、2024年3月期 第1四半期の決算を発表した。同時に、英国・CMAが同社のマイクロソフトによる買収を阻止する決定を26日に下したことを受け、この決定に不服を申し立てると表明したマイクロソフトを全面的に支援する姿勢を改めて示している。

 決算発表によると、Activision Blizzardは第1四半期、売上高は23億8,300万ドル(約3,276億円※)で35%増、純利益は7億4,000万ドル(約1兆168億円)で87%増となった。全部門で利益を計上しており、特に「Call of Duty」、「キャンディークラッシュ」、「ウォークラフト」、「オーバーウォッチ」、「ディアブロ」といった、それぞれのIPが成長を促進したものと説明している。

※執筆時点の最新取引レートで計算

 『Call of Duty Modern Warfare 2』が牽引し、Activision部門のセグメント売上は前年同期比28%増の5億8,000万ドル(約797億円)を記録。一方、同部門の月間アクティブユーザー数(MAU)は、前年同期比2%減となった。

 Blizzard部門は、セグメント売上高が4億3,500万ドル(約598億円)で前年同期比62%増の急伸となった。MAUは前四半期から40%減少(前年同期比では23%増)し、『オーバーウォッチ2』のエンゲージメントが前四半期より低下している。とはいえ、同作はF2P化により前作よりも2倍のプレイ時間を記録しているという。

 そしてKing部門は、前年同期比8%増となる7億3,900万ドル(約1兆159億円)のセグメント売上を計上。全体売上の中でも最も大きな部分を占めた。特に、「キャンディークラッシュ」は米国のアプリストアで23四半期連続で売上高トップのゲームフランチャイズとなったことが報告されている。一方で、MAU自体は前年同期比で3%減少している。

 Activision Blizzardは第2四半期、GAAPベースの売上高は前年同期比で10%以上増加すると見込む。根拠として、同社は6月6日に発売予定の『ディアブロ IV』の予約が好調である点を強調した。

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森口 拓海(Takumi Moriguchi)
森口 拓海(Takumi Moriguchi)
雑誌やWEBメディアを中心に記事を執筆。ゲームは雑食で多様なジャンルを好み、業務の延長でアプリ分析も得意。恩のあるゲーム業界に貢献すべく日々情報を発信。

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