Tango Gameworksは2月23日、創設者兼代表として同社を率いた三上真司氏が近日中に退社することを発表した。
Tango Gameworksは、2010年に三上真司氏によって設立されたスタジオ(当初はTangoとして設立)。「若いクリエイターがチャレンジできる場をつくる」ことをポリシーに、自由の多い開発環境を掲げていた。同年中にZeniMax Mediaに買収されると、その後は傘下として同じくグループ企業であるBethesda Softworks(ベセスダ)が発売する「サイコブレイク」シリーズや『Ghostwire: Tokyo』などのタイトルを開発した。直近である2023年1月には、これまでの代表作とは異なる毛色のリズムアクションゲーム『Hi-Fi Rush』を手掛け、ポートフォリオの幅を広げていた。
三上真司氏は、カプコンで『バイオハザード』のディレクターを務め、『デビルメイクライ』のエグゼクティブプロデューサー、「逆転裁判」シリーズの初期3部作における製作総指揮を担った人物。カプコンを離れた後も、プラチナゲームズが開発し、セガが発売した『VANQUISH』のディレクターなども務めた。その後、Tango Gameworksにおけるゲーム開発を牽引。
現時点で、三上氏は退職の理由や今後の活動については明らかにしていないが、Tango Gameworksにおいて後進の育成にも取り組んできたとして、「若い開発者たちは元気に育っています」と報告している。Tango Gameworksも発表したメッセージの中で、「若い開発者を見出し、育成し、サポートしてくれたことに、心から感謝します」と謝意を示した。