英国の市場調査会社Omdiaは4月6日、ValveのポータブルゲーミングPC「Steam Deck」についての調査レポートを公開し、2023年に累計販売台数300万台を突破するとの予測を明らかにした。
Omdiaによると、Steam Deckは昨年の販売台数が約160万台にのぼったと推計され、2023年は14%成長して190万台近くを売り上げると推定。これにより、累計販売台数が300万台を突破する見込みだという。
同社のゲーム担当シニアアナリストであるJames McWhirter氏はレポートの中で「Steam DeckはAAAゲームをプレイできるPCゲーム向け製品として新たなカテゴリーの扉を開いた」と製品の強みを評価する一方、「小売店での存在感が薄く、既存のSteamユーザーにしかリーチしていない」と弱点を指摘した。
Steam Deckは2022年2月に北米、欧州で販売を開始。当初は半導体などサプライチェーンに起因する供給不足に悩まされたものの、12月より日本を含む東アジア(韓国、香港、台湾)でも発売。なお、国内および東アジアでの販売はKomodoが担当している。