miHoYoは、トカマク装置、運転制御システムなどを手掛ける核融合技術企業である上海のEnergy Singularityに6,500万ドルの出資を行った。イギリスのゲーム業界向けメディア「gameIndustry.biz」が報じている。
同社はNIO Capital、Sequoia China’s Seed Fund、BlueRun Venturesといった他の企業とともに、最初の融資ラウンドを主導。この資金は主に、2024 年までにトカマク装置(制御された熱核融合を生み出す磁気閉じ込め装置)を研究開発するために使用される予定。
この研究によって開発される次世代原発のひとつである核融合炉は、従来型の原発と比較すると安全性が高く、廃棄物も出ない利点があり、二酸化炭素排出量の削減を始めとした環境負荷の軽減が期待されている。
miHoYoはかねてより「tech otaku save the world」(テックオタクは世界を救う)をスローガンとしている企業。上記の取り組みがゲーム事業に活用されるかは不明だが、同社が掲げるモットーに合致した取り組みであると言える。
同社は2021年3月にも、上海交通大学付属瑞金医院と戦略的提携協議を締結し、共同ラボを設立。ブレイン・マシン・インターフェース(BMI)事業への投資を行っていた。