海外ポケモンブランドの運営を担う「ザ・ポケモン・カンパニー・インターナショナル」は、アメリカのトレーディングカード(TCG)の製造・印刷会社「ミレニアム・プリント・グループ」を買収したことを発表した。ミレニアム・プリント・グループは、これまで10年近くにわたり、海外ポケモンカードゲームの製造・印刷を行ってきた会社だ。
ザ・ポケモン・カンパニー・インターナショナルの大久保賢治社長は、今回の買収について「今回の提携により、両社はより一層協力し合い、最高の品質のポケモンTCGを市場に送り出すことを目指します」とコメント。今後はミレニアム・プリント・グループのインフラや規模を、さらに発展させていくとしている。
1996年より、日本にて最初の商品が発売されたポケモンカードゲーム。2022年現在では世界中からの人気を誇っており、レアリティの高いポケモンカードは、オークションにて数千万の値段で取引されるなど、資産的価値の高さが注目を集めていた。
4月には、YouTuberのローガン・ポール氏が、アメリカンプロレスWWEの大規模イベント「レッスルマニア38」にて高レアリティのポケモンカードを身に付けて登場したことが話題に。ポケモンカードはゲームプレイだけでなく、コレクターアイテムや資産としても人気だ。
一方で、オークション市場に出回るポケモンカードの中には、偽物が出品されてしまうケースも多い。ユーザーが安心してポケモンカードを購入できる環境を整えるという意味でも、今回のTCG印刷会社買収は、ユーザーエンゲージメント向上に大きく貢献することになりそうだ。