『アラド戦記』PC版/モバイル版のカニバリは起こらず好調 シリーズ累計売上収益は200億ドル超(約2.5兆円)に

 ネクソンは、2022年度 第1四半期(2022年1月1日~3月31日)連結業績を発表した。

 第1四半期は、売上収益910億3,400万円(前年同期比3.1%増)、営業利益385億2,000万円(同11.1%減)、税引前四半期利益572億100万円(同10.0%減)、四半期利益は402億6,100万円(同12.5%減)となった。

 売上収益・営業利益は、同社業績予想のレンジ内で着地。新作『アラド戦記モバイル』が韓国でローンチ及び、サッカーゲーム『FIFA ONLINE 4』が韓国で過去最高の四半期売上収益を達成したことが売上収益をけん引した。

▲『アラド戦記モバイル』(韓国版)

 一方営業利益は、広告宣伝費及び人件費が計画を下回った一方で、『FIFA ONLINE 4』及び『アラド戦記モバイル』の売上収益が予想を上回ったことにより、ロイヤリティ費用及び支払手数料は計画を上回った。なお、四半期利益の403億円は、主に米ドル建ての現金預金等に係る為替差益127億円が発生したことが要因。

▲ネクソン 2022年度 第1四半期 決算説明会資料より<クリックで拡大>

 ここからは国別の業績についてまとめていく。

 

PC版/モバイル版でカニバリは起こらず

 まず韓国では、新作『アラド戦記モバイル』が2022年3月24日に配信開始され、App Store及びGoogle Playのセールスランキングで1位を獲得した。モバイル版の貢献によりPC版のアクティブユーザーが20%ほど増加したため、シリーズタイトルのカニバリゼーションについての懸念を払拭した。

 また、『メイプルストーリー』が2021年との厳しい比較により前年同期比で減収したものの、冬季アップデートの好評により前四半期から好転し、今年中は力強く成長すると見通しとのこと。同タイトルのネット・プロモーター・スコアは2021年第1四半期の高い水準まで回復しており、『メイプルストーリー』の業績は、第2四半期以降も継続的な改善を見せることを予想。

 中国では、旧正月のパッケージ販売が好調だったことからPC版『アラド戦記』が前年同期比で成長。今後労働節アップデートや周年も挟み、数か月間は安定して成長する見通し。

 北米及び欧州における業績は、『ブルーアーカイブ』の増収寄与及び『メイプルストーリーM』が堅調だった一方、『Choices』及び『メイプルストーリー』の減少により売上収益は前年同期比で2%減少。

 日本では、2021年12月にリリースされた新作モバイルゲーム『カウンターサイド』が増収に寄与したものの、『TRAHA』、『V4』及び『ブルーアーカイブ』が減収。その他の地域では、『メイプルストーリー』及び『メイプルストーリーM』の成長や『ブルーアーカイブ』の増収寄与により、前年同期比で売上収益が42%増加。

 スウェーデンのストックホルムに拠点を置くEmbark Studiosでは、グローバルローンチに向け複数の新作タイトルを開発中。第1作品目となるPC/コンソール向けシューティングゲーム『ARC Raiders』は今年後半に配信予定で、5月末には外部プレイヤーを招いた最大規模のコミュニティテストを実施予定。

 第2作品目のコードネーム『Discovery』は、今後12ヶ月以内にローンチ予定で、先日実施した外部向けクローズドプレイテストにおいてプレイヤーから良い評価を得たという。

 そのほか『アラド戦記』IPをベースとしたPC及びコンソール向けの新しいアクション格闘ゲーム『DNF Duel』及び『カートライダードリフト』をはじめとした新規タイトルを開発中。

 

第2四半期は引き続き『アラド戦記』がけん引

 2022年度の業績予想は、翌四半期(第2四半期)のみ開示。第2四半期の業績予想は、売上収益813億4,200万円~873億円、営業利益226億6,600万円~272億7,800万円、四半期利益161億4,600万円~196億8,900万円とした。

 『アラド戦記モバイル』及び既存の主要タイトルのけん引により、前年同期比で大幅な成長を予想している。

 

ネクソン 代表取締役社長 オーウェン・マホニー氏 コメント

 直近の堅調な業績の結果、通期業績においてさらにいい結果が得られる見通しであり、とても嬉しく思います。ネクソンは飛躍的に成長できる企業です。既存事業を継続的に改善するとともに、2022年及び2023年に大型タイトルをローンチすることで、今後数年内に当社事業を段違いに成長させることができると考えています。

 ネクソンは、規律正しいコスト管理、多額の現金預金、借入がなく毎年約10億ドルの現金を創出するなど、どのような経済情勢下であっても成功するように事業を構築してきました。

 そのため当社は多くの企業が抱えている為替変動、インフレ及びサプライチェーンの問題の影響も一切受けておりません。ネクソンが構築した基本プレイ無料モデルにより、プレイヤーに大きな価値をもたらしながら経済が不安定なときでさえも、当社は安定的な売上収益及びキャッシュフローを創出することができます。

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