マイクロソフトは1月、2023年6月期 第2四半期(2022年10月~12月)の連結決算を発表した。全体の売上高は527億ドル(6兆9,000億円)で前年同期比2%増、営業利益は204億ドル(2兆7,000億円)で同8%減、純利益は164億ドル(2兆1,000億円)で同12%減となった。
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そして、Xboxの収益を含む「More Personal Computing」のセグメント売上高は142億ドル(1兆9,000億円)で、前年同期比19%減と報告。前四半期よりも減少値が大きく、Windows OEMの収益が39%減、ゲーム売上は13%減となった。
また、Xboxハードウェアの売上も13%減となり、ファーストパーティコンテンツの不足により、Xboxのコンテンツとサービスの収益は12%減少を見込んだ。一方で Xbox Game Passの契約者数は増えており、減少値を一部相殺しているとのこと。月間アクティブユーザー数(MAU)については1億2,000万人にのぼり、ゲームストリーミング時間とあわせて過去最高を記録している。
減収の理由としては、前年に発売した『Halo Infinite』と『Forza Horizon 5』に対して、今期は匹敵するタイトルがリリースされていないため、その反動とした。同様に、サードパーティの収益も低下しているとのこと。
マイクロソフトは今後の見通しとして、次の四半期も1桁台後半でのゲーム売上減少を予想している。Xboxのコンテンツおよびサービスの収益はGame Passの成長により一部相殺され、1桁台前半で減少する見込み。
なお同期間、同社のサーバー製品およびクラウドサービスを扱うIntelligent Cloud部門はクラウド分野の伸びにより、前年同期比18%増の215億ドルと好調。
マイクロソフトは今後、AzureなどクラウドサービスやAIを軸足として注力する方針。今年2月には自社の全製品に AI 機能を追加する計画を発表しており、「ChatGPT」の開発元であるオープンAIと協業し検索エンジン「Bing」に対話型AIを搭載することを明らかにしている。
ゲーム分野においては、Developer_Directにおいて『Forza Motorsport』、『Minecraft Legends』、『Redfall』、そして『The Elder Scrolls Online』の新チャプターといった、新作タイトルや拡張コンテンツの情報を発表。この発表会では、三上真司氏率いるTango Gameworks の新作リズムアクションゲーム『Hi-Fi Rush』を発表後すぐにGame Passで配信開始するなど、サプライズ的要素も含んでいた。