ゲーム開発者向けバックエンドエンジンを提供予定のSnapser、260万ドルの資金調達に成功

 

 ゲーム開発者向けのバックエンドエンジンを開発するSnapserは2月8日、260万ドルのシードラウンドを終了したことを発表した。この資金調達はベンチャーキャピタルのAndreessen Horowitzが主導している。

 Snapserは、CEOのAjinkya “AJ” Apte氏、CTOのJason Davidson氏、そして元GoogleのエンジニアVineet Pandit氏によって設立されたバックエンドエンジンメーカー。AJ氏とJason氏はZyngaに26年在籍し、バックエンド機能の開発を担ってきた人物。これまで「FarmVille」「Zynga Poker」「CityVille」「Words with Friends」などのフランチャイズでエンジニアリングチームを率いてきた。

 そうした経験を活かし、ゲーム開発者向けにバックエンド機能が一元的に管理可能なプラットフォームの開発に着手。インディークリエイターや新興のゲームスタジオが大手と同じ環境で開発に臨める環境づくりを目指す。

 同社を後援するa16z Gamesは、Snapserについて「バックエンドエンジンにおけるUnity/Unreal Engineに相当する」と評価。今回の投資により、Snapserは開発の拡大と人員増強を行うとしている。

 なお現在、一部のゲーム開発者向けにエンジンのアルファ版を公開するとして、パートナー企業を募集中とのこと。正式なリリースは2023年第1四半期中を予定している。

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森口 拓海(Takumi Moriguchi)
森口 拓海(Takumi Moriguchi)
雑誌やWEBメディアを中心に記事を執筆。ゲームは雑食で多様なジャンルを好み、業務の延長でアプリ分析も得意。恩のあるゲーム業界に貢献すべく日々情報を発信。

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